第2話 目覚めの時
「……んぁ?……」
強い光を感じたため、薄く目を開ける。
朝日だと思っていた、いや、朝日は朝日なのだが……
「え……ここ…【ディライト城】…?…」
そ無理やり意識を覚醒させ周りを見渡すと、Creative・Onlineの自拠点【ディライト城】にいた。
身体も現実の男の身体とは異なる、少年の身体になっていた。
「えーっと、ゆめ?かな?……」
まあ、夢でも現実でも考えるだけじゃ意味無いか!
取り敢えずソウラに会いたかったので呼んでみる。
キャラメイクの時に理想を詰め込んだキャラに会いたいのは………仕方ないだろう?
「えっと、ソウラ?」
「は、お呼びでしょうか」
「うわぁぁぁぁあ!?」
ゲームと同じく何も無かった所から現れるソウラに驚いて大きな声を出してしまった。
「ッ!?な、何か失礼なことをしてしまったでしょうか………?」
と、凄く青い顔になりながら聞いてくる。
素直に驚いただけって言うと……何かなぁ……
「ん?いや、なに、少し悪夢をみてさ…あ、あとこれからは急に後ろに現れるの
止めてね」
「は、はぁ、分かりました」
「うん、よし、5階層にみんなを集めてくれ」
「え?な、何処かと戦争でも……?」
セミスがそう勘違いしてしまうのも仕方ない。ゲーム内でみんなを集める時は決まって大規模な戦いの時だった。
「いや、違う……俺の名前を教えようかと」
キャラメイク時にキャラに名前を呼ばせるか呼ばせないかを選べる、そこで俺は毎回呼ばせないを選んでいた。理由は名前を呼ばせるとログが長くなるし名前分の音声をダウンロードしないといけなくなるからだ。だが、この世界だったらそんな心配もないだろう。
「……………ついに……この時が……了解しました!今すぐ集めてきます!」
んー?なんでそんな感極まった顔してるんだろ…………ま、いいか。
「じゃ、あとから行くから集めといてね」
「ただちに!」
消えた、すげえ、現実だったら暗殺者だな。少なくともカタギではない。
「さて………まずはログアウトできる……………訳もないので。夢か夢じゃないかの確認だな」
ともかく外を見なければ。
ベットから這い出て窓の近くに行く。
「確か周りは森だったはずだけど」
と、窓から外を除きながら呟く。
壁っぽいのに囲まれ、門から人や場所が行き来している。もんの中には街並みも少し見える。
かっくじつに街なんだよなぁ……目の前
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