第53話 眩く光る狂気の下で

他愛もない日常に突然

降り注ぐ

眩い光の狂気


影だけ残して消え去った人々よ

彼らの魂は今どこにあるのか


あの日

あの瞬間(とき)から

数えきれない日が

登り

沈み

今日もまた


朝の光が日常を照らす


彼らを焼きつくした光と共に

繰り返し終わらない

歳月


彼らは見て来た

地上に広がる

光の盾の数々を


そして

今日もまた

絶望に濡れる彼らの瞳

なぜ

気づいてくれないのだろうか


光の盾で

魂の安らぎは手にはいらない事を





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