恋は夢、恋は幻、恋は………ダメ。恋はしあわせ、この恋に詩す。

弓月 翼

冷たい月よ、あたしに惚れたか?


女には

たとえ負けると分かっていても

引くに引けない恋がある


学んだ真理を1つ言いましょう

忍ぶ恋より、いっそ暴れる

「好きになっちゃったんだよ〜!」

とかなんとか。


手を振って

別れた電車の駅ホーム

あれが最後の笑顔になったね


あれ、おかしい?

かかとの下のヒールの細さと

心のスリムは同じのはずよね?


手の届く

夢を地道に叶えて行くって

正しいけれど この意思じゃ無理


もののはずみで、つきあって

物の弾みで、ふたりで暮らした

そんな言葉の先にある

男と女のからむ指


流れ 流れ。流れ流れてたどり着く

昔追われた故郷にも似た

イオンモールのある街の

2人愛したあの部屋で

悲しく酔わせた夜の波音

指折り数えた涙のあと

泳ぐ傷つく熱帯魚

見つめて微笑む気怠い朝に

あなたは誰のベッドで寝ている?


はい、私、自分のことシンデレラかと思ってたよ、


そんなのまるで円環でなく、

くそくそくそくそ、くそやいばじゃん。


もう、よしなさい、お下品な言葉遣い。


ごめんつい、祭りの熱気にあてられて、


熱い、熱い、いまにも火傷やけどしそうな

ねじれたハートを刻んで、

死ぬまで忘れられない出来事を探すという、


忘れられない、あの夜の契り

ハート、震える、幸せな眼、とろ〜ん。


ダマされて、眠りそう、

貴女の胸のうえ。


その夜の激震よ、

あたしの心の闇を砕いて。


ええ、わかったわ、

貴女にあたしのいちごミルクをささげるわ。


ほんとうに?

いかに時代が変わっても

忘れちゃいけない、女の純情。


白黒を、

つけましょう?


女には、

たとえ負けるとわかっていても

告げる恋もあるんです。


告白を

したよ 逃げずに がんばったでしょう?

「哀れ、純情、こらえろ、涙………」


その夜さ、

白い冷たい満月が

温かい視線、あたしにそそいだ。


冷たい月よ、あたしに惚れたか?











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