「奏音……？」

「そうだよ。久しぶり月菜。」

本当に奏音なの？

今までどこにいたの？

何をしていたの？

たくさん聞きたい。

でも、今は…………

「………よかった。奏音が無事で。」

「………。」

奏音の笑顔が見れてよかった。

奏音が帰ってきてくれてよかった。

「あのー。久しぶりの再開のところ悪いんだけどいい？」

「…………うん。」

「実はね、奏音君がいた所でね数年前にある子を使って奏音君と同じ実験をしてるんだ。まあ、その子は実験失敗してるんだけどね。」

「………それは、僕たちが知ってる子なんですね。」

「ビンゴだよ、奏音君。」

「…………誰ですか。」

「うーん、まあ、教えていいか。その子は

実験体Ｎｏ．18 藍澤真斗。」

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