影踏み

追いかけても

追いかけても

踏むことは出来ず

苛立ち

大地に深々と

棒を突き立て

走り去れば


誰かが忘れた

マントのように

決して落ちない

シミのように

針に刺された

蝶のように…


僕の影はポツリと

そこに残されていた


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