二天一流との縁
私がこの世界に入るきっかけは実はイギリスの音楽家が作曲した作品でした。曲名が[Ni-Ten-Ichi-Ryu]というものでPhotekという方の作品です。この曲がおよそ20年ほど前音楽専門番組[MTV]で流れた時、何故かその後もずっと頭と映像が離れず気になって居ました。五輪書に関しては、両親が吉川英治:作[宮本武蔵]のファンだったということもあり、それに付随して生まれた時から五輪書に触れる事はありました。勿論殆ど書いてある意味はわかりませんでした(今はわかります)。それから時が経ち、今からおよそ5年程前、私が開発している武道関連器具のイメージ動画を撮影する為に熊本城へ行くというお話があり、折角熊本城へ行くのならば、その近くに由緒ある剣術の道場でもあれば、ご挨拶でも伺おうと思い、調べたら二天一流の道場があるという事がわかりました。調べれば、二天一流という流派は宮本武蔵先生が熊本で興した実在の流派であり、しかも五輪書にも其れは記されている事実であると知り、その事は私にとってかなり衝撃的で、暫く思考が止まってしまいました。何故ならPhotek氏の[Ni-Ten-Ichi-Ryu]という作品は、プロモーションヴィデオの怪しい雰囲気と音楽の幽玄さが相まって、架空の流派を基にして居たと思い込んで居たし、勿論開祖が宮本武蔵先生だったなんて夢にも思って居なかったわけです(ご興味あれば是非一度YouTube でご覧になってください)そういった奇妙なご縁もあり、21代荒木師範の下、野田派二天一流の門下となりました。
五輪書と私
五輪書は聞くところによると、今では様々な分野の方が目にする様な書物で、ハーバード大学の影響により、世界中で読まれているそうです。しかしながら本当に剣の知識もなく、実際に片手剣法の修行を行わないものが真の意味を理解出来るか甚だ疑問です。何故ならあれだけ幼少期から度々読んできた私がさっぱり理解できなかったわけですから。
然しながら、二天一流の門下となり、実際に剣をとって五輪書を読んでみれば、不思議なもので、今迄余り良く分かって居なかったものもスルスルと理解出来るようになりました(特に風の巻と空の巻)。そう、五輪書は二天一流の修行者の為に書き上げた参考書なのです。よって私はこの経験により、五輪書....つまり武蔵先生の教えを広めるには二天一流は切り離してはいけないと考えるようになりました。
宮本武蔵先生の教えと未来
これまでの経験を基に二天一流を通じて、宮本武蔵先生の五輪書の精神を、世界に広めて行く所存です。観る人もやる人も性別や年齢も関係無く、誰もが気軽に楽しめる、安心安全な未来のスポーツ開発を行う事を予定してます。宮本武蔵先生ご意向に添い、技の切り売りではなく、みんなの明るい未来のために貢献していけるように精進します。
宮本武蔵「五輪書」之梗概
地。
大なる世界より小さきを知り、浅きより深きへ至るべし
水。
自らを水が如く自在と成し、清き一滴より一流を興すべし
火。
己の心に火を灯さば、心一つにて大なるところ燃やし尽くすなり
風。
我が身風の如くして他を良く知り、真なる道を極めるべし
空。
物事の在るを知りて無きを知る。
是即ち迷いの晴れたる真の空と知るべきものなり
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