006:発言者


私「先生、先生」


先「呼んだ?」


私「←これみてくださいよ。括弧の横に発言者が表記されてます」


先「本当だ。こりゃわかりやすくていいな」


私「ん?」


先「どうした?」


私「本当にあなた、先生ですか?」


先「藪からスティックになんだよ、当たり前だろ。どこにも疑う余地なんてないじゃないか」


私「だって『先』しか書かれてませんよ。先さんなんじゃないですか?」


先「これは先生の『先』だよ。君の『私』と揃えるために、僕のを省略して『先』にしたんだろ。ってか先さんって誰だ!」


私「うーん、怪しい。もしかして先輩の『先』なのでは?」


先「先輩って誰!?」


私「もし本当にあなたが先生だというなら、先生の『生』も出せるはずです」


先「疑い深いなぁ。仕方ない、やってあげるよ」


私「お願いします」


生「はい、これでどう?」


私「腐りそう」


生「ひどい」

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