2-2-1 ダンジョン再開だったはずなのに
どうも焔です。現在体の再生が終わりダンジョン攻略を再開しようとしているところです。
「神~お前具象化出来るだろ?何か有るまで具象化して一緒に居てくれないか」
「なんで焔が具象化出来るのを知ってるか聞きたいが今は焔がデレたことのほうが大切だ。」
焔が神の具象化を知っていた理由は気絶する時に少し目にしていたからだ
「デレたというか一人で居るのも好きだがこういう異世界ものには隣に頼もしい仲間がいたほうがいいと思ってな」
俺は自分で言ってて恥ずかしくなり頬を掻きながらそっぽを向くすると
「焔かわいい」
ぼふっという音と共に視界を奪われる
「神お前女だったのか?まぁ口調とかいろいろ女っぽかったけど正直オカマだと思ってた」
そこに居たのは焔と同じぐらいの身長で腰まで伸ばした黒い髪をポニテールにした巨乳の女性が立っていた。
「私自体は神だから無性だけど焔が一緒に居て元気が出そうな格好になろうと思ったらこうなったの…もしかしてこの格好って焔の性癖に刺さってる??」
現在の神の姿はまさに焔の性癖をどストライクに抉っていた。黒髪ポニテで胸がありいかにも大和撫子って感じの人が嫌いな人なんて居ないはずだ。考えてみてくれ○これの○和似だぞ可愛いしエロいしなんかもう神様ありがとう
「そうだよ胸はあっても無くてもいいが髪はポニーテールが好きだし身長も俺と同じか俺より少し低いほうが好きだ…というかなんで俺はこんなこと答えているんだ。」
「心の声も聞こえてたよ」
「んなっばかな」
神の誘導尋問に引っかかって顔を真っ赤にさせる焔。
「やっぱり焔を殺させるのはもったいないな」
「??なんか言ったか神?それとず~っと神っていうのもめんどくさいし名前考えてやる」
話題を変えるためなのか本心なのか分からないが急に始まった神の命名式
「お手柔らかに。変な名前にしたら殺すからね」
「たぶん大丈夫だ。」
本気と書いてガチと読むぐらいガチの殺気に冷や汗を流す
~焔名前考え中~
(頑張って考えてる焔かわいいな~ぎゅっってしたいハァハァ)
(…やばい殺気とは違うもっとアブナイ雰囲気がする)
~焔名前決定~
「決まった。日影ってどう??」
「なんで日影なの?」
さっきまで以上の殺気が焔に襲い掛かる下位の神ぐらいなら裸足で逃げ出すほどの殺気だ。香蓮でも10秒で気絶するだろう。
「理由としては言いにくいんだが俺を影からサポートするってことで影を入れようとしたんだけど。影を入れて考えてると厨二病が発症しそうになって、純粋に焔の影ってことで焔を日に見立て日影ってしたんだ。なんか自分で自分の言ってることが分からなくなってきた」
「ふっふふ‥ふははは焔真剣すぎだよぉ面白いあははは」
「えっ??」
今まであった殺気が消え急に笑い始めた日影に驚いている。
「いやぁまずはじめに私が焔の決めた名前にいちゃもんつけるわけないじゃん。それがさぁ獄炎丸みたいな名前だったら殺してたかもしれないけど。変じゃなかったら良いよっていう予定だったけど真剣に考えるから少し虐めたくなってごめんね」
日影は笑ってなのかうれしくてなのか分からないが目の端に涙を浮かべていた。
「むぅ~これ以上話しても墓穴を掘りそう…そうだ!!日影さんダンジョン攻略再開しません?」
弄られていたことを言われ顔を赤くし少し怒った焔はわざと赤の他人と話すような態度をとる。
「日影さん??焔~なんで急にさん付けするの?」
「特に理由はありませんよ。それよりダンジョン攻略行きましょう。」
日影のほうをちらっと見スタスタと休んでいた小部屋の入り口に向かう
「日影さん行かないなら置いていきますよ」
「焔がその気持ち悪い敬語をやめたら行く」
「そうですか。ではさようなら」
焔が小部屋から出ようと入り口から一歩出ようとしたとき背後から
「ご˝め˝んな˝さ˝い˝ほ˝む˝ら˝み˝す˝て˝な˝いで」
涙を流し追いかけてくる日影がいた。
「うわっきたな」
後ろを振り向き日影を見た焔の一言は先ほどまで涙を流していた日影の心を抉った。
「…今までありがとう。さようならこの世界。私は自殺するわ」
いつの間にか日影の手には包丁が握られており自らの首に刺そうとしていた。
「だーーー分かった。謝るから死のうとするな。神だから死なんと思うが美人が目の前で自殺するとかトラウマになるから辞めろというか軽く他人の死はトラウマだから止めろ。」
なんで俺が謝ってんだろうと思いながらもトラウマが蘇らないようにするため日影の自殺を止める
「なあいつまでこの茶番続けるんだ?」
「焔そういうこと言っちゃダメだよ」
俺の少しメタい発言に注意された。
「気分転換も出来たことだしガチでダンジョン攻略と行きますか」
「おーー」
さっきは日影に止められた小部屋から出る一歩を日影と並び踏み出した。
~ダンジョン探索中~
「なあ日影?今俺達って何階層にいるんだ?」
「はっきりとは分からないけど約70前半ぐらいだとは思う一フロアの天井までの高さと落下していた距離からするとだけどね。まあボス部屋についたらきっと分かるよ」
「ですよね~それとなんでこの階層敵が居ないんだ」
小部屋を出て約20分ぐらいダンジョン内を探索しているがこの階層には敵が一体も出てきていないのである。
「よくある休憩フロア的な感じだったとかか」
「シヴァならありそう腕が戻ってさてダンジョン攻略再開しますかって気合い入れたのに敵が出なくてザマーとか言ってきそう」
俺と日影は頭の中でシヴァが俺らのことを小馬鹿にしている映像が流れた。
「「あり得るな」」
「焔、私今頭に浮かんだ映像にイラつきを感じたからちょっと八つ当たり的な感じで良いスキルをあげるね」
「ありがとう。俺も今イライラしてるから早く敵を見つけて八つ当たりしたい気分なんだ」
『スキル:マップを入手しました』
「あぁ具象化してても頭の中でアナウンスになるんだね」
「それはねぇ神の声自体一種のプログラムだから」
他愛のない話をしながら俺はスキル:マップを鑑定した。
鑑定結果
名前 マップ
分類 スキル
効果 自分のいる周り1㎞を頭の中に表示させる。ただし脳内処理能力が低い場合激しい頭痛や吐き気を催す。また今まで行ったことのない場所でも表示される。ダンジョンの場合距離を関係なくスキル所持者のいるフロア全部を表示する。表示範囲の変更可能
特殊効果 敵の位置を赤色で宝の場所を黄色、味方の位置を緑、中立を灰色で表示する。
今の現状では最高の神スキルを手に入れた。
「日影、神かよ」
「神だよ」
褒められた日影は胸を張った。巨乳の胸がさらに強調される。
「えい」
もにゅ俺は強調された日影の胸を揉んだ。柔らかかった(小並感)なんか…うんやっぱり胸って良いね
「きゃっ焔のエッチ」
少しの間放心していた日影が復活し顔を赤らめさせながら定番をいう。
「胸を強調した。日影が悪い揉まれたくなかったら貧乳になればいいじゃん。」
「分かった。焔がそういうなら貧乳になってやる。」
もー焔はと愚痴を言いながら自分の胸を小さくしていく日影。日影というより神自体しっかりとした体を持っているわけでない無性だから男にも女にもなり体も自由に変更できる。やろうと思えば多分頭4つの腕6つの怪物にでもなれるだろう。ただやられたら絶対に今後口を利く気もない
「よし出来た」
考えから帰ってきて日影を見ると見事先ほどまであった胸は絶壁となっていた。
日影はすごいだろーと言わんばかりに胸を張りこちらを見てくる。すごくうざい。こういうのを残念美人と言うんだろう…あれ服の上からでもわかるポッチがある。
「ぽちっとなっ」
服の上からでも分かったポッチを押した。
「結局巨乳でも貧乳でもダメじゃん」
胸を隠すように腕を組み涙目でこちらをにらみつける日影
「おう。そうだな」
「焔のばかぁ~」
日影が涙を浮かべこちらをぽかぽか殴ってくる。地味に痛い、手加減されていてもやっぱり神は神だ。人の何百何千倍があたりまえのステータスだ。手加減しても人と同じが数十倍のステータスだ。ゴリゴリとHPが減っていく。
「分かった俺が悪かったから止めれいHPがゴリゴリ減って痛いねん。」
「絶対許さない。覚悟しろよ焔に恐ろしい称号を付けてやる」
『称号:性犯罪者』を取得しました。』
「はぁ?」
一瞬頭で流れたアナウンスを疑いステータスを見る
名前 焔
年齢 17歳
種族 半神(人間)(♂)
LV.113
HP 150,096,305/ 219,896,305
MP (魔力) 401,984,955 / 410,984,955
STR (力) 3710( 370,956,400)
DEX (俊敏) 3736( 373,585,345)
VIT (耐久) 3898( 389,780,505)
INT (知力) 6579(657,903,515)
EXP (経験) 17/565
スキル 「???」・魔力操作Lv.10・全魔法Lv.10(火・水・風・土・雷・氷・聖・邪・時・空間・回復・防御)・幻影術Lv.10・剣術Lv.10・詠唱破棄・魔力節約・鑑定Lv.10・限界突破Lv.2・不可視・縛りプレイ甲Lv.1・リミットブレイク・破壊
称号異世界人・巻き込まれ・賢者・突破者・自称神の加護・どM・シヴァ神の試練攻略者・神格保持者・性犯罪者
俺は速攻で鑑定をした
鑑定結果
名前 性犯罪者
分類 称号
解説 女性に対し性的な行為を起こし女性がそれを犯罪としたとき手に入れる称号
特殊効果 女性からの親密度初期低下 変態からの親密度上昇補正
「ひ~か~げ~」
落胆したように下を向いたまま日影を呼ぶ、ただ焔の周りは魔力により陽炎のようになっている。
「今回は焔が悪いから私は誤らないよ」
日影も少しは怒っているみたいで対応するように魔力を放出する
「「じ~」」
二人とも譲らないようだ。にらみ合う長いようで短い時間互いの顔をにらみ合いながら互いに魔力を動かし相手の魔力に当たり絡めたりビクビクしたりしている。
「「じ~プルプル」」
にらみ合っていた顔が互いに笑いを我慢するような顔に代わる。
理由は先ほどから攻防を行っていた。魔力だ。魔力は基本自らの体を巡っている謂わば血液と同じだ。それに二人とも魔力操作を持っているため魔力に神経をもたせることもできるしかも結構敏感にいろいろなものを感じられる。
さぁ考えてみよう脇腹や首筋などの敏感なところで手をビクビクさせたらどうなる。
そうくすぐったいのだ。俺と日影は今互いの脇腹をくすぐっているのと同じ状況と一緒だ。
互いに怒っていた矢先笑ってしまってはいろいろと台無しになってしまうため我慢しているが結構つらい
「日影プル、胸を触ってプルプル悪かった。だがらもう辞めないか」
「奇遇だねプル。私も今同じことプルプル考えてたんだ。ごめんね」
「「ぷは~」」
二人とも笑うのを我慢していたため呼吸すらしっかりと出来てなく息を吐き出す。
呼吸が整うが緊張を解くことが出来なかった
「日影?なんで魔力を戻さないんだ?」
「そういう焔だってなんで戻さないの」
そう二人ともまだ自分が悪いということを認めていないのだ。
「わかったもう辞める」
俺は諦めたように魔力をゆっくり引込めながら後ろを向く
日影は隙を見せた俺にいやらしい笑顔をしながら
「隙あり」
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