応援コメント

09. 最後の花火」への応援コメント

  • なんだか閉館になった映画館を思わせる、心に残る掌編でした。好きです。

    作者からの返信

    実は体調を崩しておりまして、詳しくは近況で報告させていただきました。
    お返事遅くなって申し訳ありません。

    オチのスカッと決まる話、人気もあるし自分でも書きたいと挑戦するんですが……

    どうもこの短編のような形に落ち着くことが多いです。
    これが自分の好みなんだと思います。
    楽しんでもらえたならよかった!

  • 静かに終わってゆく街
    闇に弾ける美しい光
    永遠は幻で、すべてのものはいつか消える定め

    寂しいけれど美しく
    切ないけれど幸福な

    考えてみれば、滅ぶという概念は人間だけが持っているものなんだなあ……。

    作者からの返信

    街の終焉は、是非入れておきたかった話です。

    実際に滅んで遺跡になったりすると、また趣が出たりするんですよね。
    ちょっとボロった石組みの跡とか好きなんです。

  • 街の施設のみならず、最後の住民も。
    こうして街そのものが幕を閉じていくんですね……。

    作者からの返信

    終幕シーン、好きなんです。
    照明を落とし、音も消え、皆がいなくなる。
    いずれもっとファンタジーな話で挑戦したいシーンでした。

  • 午前中の重労働が墓穴掘りだったとは……。


    カイさんが最後の症状の産物として大輪に咲く花火を見たのなら、奥さんもきっとそれを見たはず。

    彼が最期に納得したのは、奥さんが最後に見たものを自分も見ることができ、ここに書かれていない奥さんの最期の表情か言葉だかの真意に、なのだろうか。


    順次灯りの消えていく港街の風景、見たことはないけれど、多分この世の黄昏そのものかな。

    作者からの返信

    カイの妻の最期は、書こうか迷ってやめました。
    おそらくちゃんと看取れたんだろう、だから彼も穏やかなんだろう、そんな雰囲気だけを残しています。

    深く読み取っていただき、ありがとうございました。
    あと2編残っていますが、終末感はここがピークかもしれません。
    個人の終わり、街の終わり、いろいろとイメージを重ねようとした話でした。

  • 母の実家が限界集落です。今は3世帯住んでいるかどうか……
    そうか。電気も元から止まるのだなあ。
    人が住まなくなると、道が草で埋もれるのです。寂しいものです。

    作者からの返信

    日本のあちこちで、そんな光景が増えましたね。
    寂しい話は好きですが、あんまり実生活で寂寞としてるのは考えものです。

    この短編集から読んだ方は、この作者はなんて陰鬱な人なんだと、ちょっと誤解されそう。
    馬鹿みたいなコメディは、本当にフザケてるんですけども。

  • なんだか、切なくて哀しい気持ちになりました。カイは幸せだったのか…。

    作者からの返信

    決して取り乱していないところを見ると、不平不満を残して逝ったわけでは無さそうです。
    ただ、その心の中は、他人からは窺い知れませんよね。

    終末の寂しさを、そのまま書いた話でした。