第11話 第2の秘密基地

「なんじゃこりゃ・・・」

『これは・・・』

「全部持ってかれたか・・・」

「どうゆうことですか?」

「多分、あいつらだ。」

説明すると

今までに死んだと言われてる人物が盗んだということである。

「じゃあ・・・?」

「全員生きてるだろうな。」

「じゃあ、国に反抗した意味は・・・?」

「ないだろうな。」

「おい!俺の人生どうする気だ!」

「それと、お前はクローンじゃない。」

「んなこと分かってたわ!」

「え?そうなの?」

「そんな真顔で言われても・・・」

「だって〜わかってなかったと・・・」

「ハイハイ、ワカリマセンデシタヨー」

「感情こもってないもん。」

――子供かよこいつは。

「うわー!そうだったんですかー!」

「今度はわざとらしい。」

――このクソジジイ。

「分かったから早く謝りに行きましょ?」

「イヤだ。」

「なぜです?」

「だって、負けを認めることになるじゃん。」

「負けも何もあんたのせいだろうが!」

皆川は上目遣いで

「私たち全員のせいでしょ?」

「お前だけのせいだ!」「あなただけのせいでしょ!」

急に母さんが入ってきていてびっくりした。まさかさっきまで・・・

「浩平、ちょっとさっきの鳥本さんと一緒にいてくれる?」

「なんで?」

「いいから。」

目がめちゃくちゃ恐ろしいことになっている。

「わ、分かった。」

俺は鳥本さん(皐月さん)と何故か二人きりというありえない状態に・・・

「浩平くん・・・」

「はい?」

俺は嫌な予感しかしなかった。

だから――

「ちょっと、古傷が・・・」

「見せてみ。」

――絶対バレる!

「すみませんでした!」

「なんで謝るのかな?」

「嘘です。」

「何が?」

「気にしないでください!」

俺は全力で家から走って逃げた。しかし皐月さんはさすがと言うべきか100mを14秒台で走る俺に追いついてきた。

――40歳に近いおばさんなのに。

(おばさんじゃない!)

思考で思考を返してくるって・・・

俺は捕まりそうなとこで急停止&しゃがんだ。

「うわっ!?」

皐月さんの手は思いっきり空を切り水たまりに飛び込んだ。そして顔が抜けないらしい。俺が皐月さんの頭に乗っかっているからだ。

「あ・・・。」

――やばい。これは逃げなきゃ。

――でも、抑えてた方が・・・?

「ボコボコボコ」(手を離しなさいよ!)

――離してなるものか!

「ボコボコボコ」(やばい、息が・・・)

――今だ!

俺は抑えてた手を離して、家に向かって逃げた。

「こら!待ちなさい!」

皐月さんは化粧が崩れて顔が大変なことになっている。これこそ、本当の化け物である。

(化け物じゃない!)

とりあえず俺は走ったまま何とか家の裏に隠れることが出来た。

――ここなら逃げられる。

(そんな訳ないでしょ?)

「・・・嘘でしょ。」

そこには皐月さんがいた。

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