明治神宮
新宿の駅で降りて明治神宮まで歩いたのだが、その頃にはもう汗をかいていた。拭うのをやめ、両腕をだらりと下げていると、腕を伝って指先からぽとりと汗が落ち、何だか手負いの武士が血を流しているかの様であった。
明治神宮には何度か足を運んだことがあるが、参道を通るばかりで、本殿まで行ったのは今日が初めてかもしれない。今日も金を投げたりすることもなく、精々手を洗ったぐらいで直ぐに原宿の方に出た。神宮内は木陰が多いものの、やはり暑くて堪らない。
帰りも上野まで歩こうと思ったが、どうにも体力が持ちそうにないので、表参道から電車に乗った。散歩に出て、ここまで移動距離が短かったのも恐らく初めてであろう。
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