4

〈そろそろ……人類の歴史についてお話しましょうか〉


 目が覚めた。何時間だ、何時間わたしは眠った。時計。八時間も眠っていたらしい。部屋のなかには入眠装置がしっかり効いているんだろう。どんなに抗おうとしてもついには眠り込んでしまう。三回、眠ってしまった。

 おかげでと言うべきかそのせいでと言うべきか、頭のなかはとてもすっきりしている。そんなタイミングを見計らって、艦長代理は通信を入れてくる。艦長補佐になっても、あの老爺と会う機会はいちどとしてない。

 ずっと、この暗い部屋にひとり閉じ込められたまま。


 これじゃあ、艦長代理を無理矢理腕っぷしで抑え込むことはできない。


〈ここに来てからずっと、よからぬことを考えているようですが……。まぁ、あなたなら片手間で聞いたとしても覚えているでしょうから。続けます〉


 使えそうな出口はまったく見当たらない。わたしが入ってきた扉も、がっちりと閉め切られている。二日かけて部屋中を調べたのだから確定だ。力技もだめ。何度か壁に体当たりをしたせいで左肩が痛い。

 タブレットを取り上げられたのも痛かった。調べものすらできない。


 唯一持ち込めたものは、ポケットのなかの黒曜鱗だけ。そういえば黒曜鱗は、オケアノスの攻撃にも耐えられる強度がある。これで壁を削ってみようか。いや、ばれて取り上げられたら話にならない。

 この黒曜鱗は、ベルがくれたものなんだから。


〈人類がアルマを築き上げたのは五百年ほど前です。ヴァスィリウスが現れたのはそのさらに三十年ほど前。ヴァスィリウスとの戦いがはじまって僅か三十年ほどで、大陸は消滅し、人類はその数を大きく減らし、海底で暮らす以外の道を失ったということです。こう聞くと人類衰退はヴァスィリウスに因るものであると錯覚しますが、実際はそうではありません。人類の衰退は、もっと前からはじまっていました〉


 物理的にわたしひとりでこの部屋を抜け出すことは無理だ。

 なら、艦長代理を説得するのは?

 でもどうやって。有効打になりえそうな言葉はいくつか思い当たる。けど、その言葉を下手に使ったせいで刺激したりはしないだろうか。相手は艦長代理。なにかあれば子供ひとりの命なんて簡単に揉み消せる。ベルの命は奴に握られているも同然だ。

 説得するのも無理なんだろうか。


 いや、方法はあるはず。ベルと会って、話をする方法は必ずある。

 艦長代理という人間が存在しているのがその何よりの証拠。

 カノープスにとっての艦長代理のような人物が、わたしにも用意されるはず。その人物はどうやって選ばれるのか。遺伝子による選別か、前任者の推薦か、本人同士の意思が介入する可能性はある。そのためには会って話さないといけない。

 だから、艦長補佐として軟禁されていたとしても外とコミュニケーションをとるやり方があるに違いない。


 でも……。

 それが本来は艦長補佐になるまでに終わらせなければならないことだとしたら。


 ――艦長にはものすごく親密な男性がいらっしゃったんです。その男性のプロファイルを見る限りでは、いつパートナーになってもおかしくないような生活ぶりでした。


 吐き気がした。


〈いまから六〇〇年ほど前。地球上の人口は百十億に届こうとしていました。しかし膨大な人口を支えるためのエネルギーが圧倒的に足りない。そこで当時の人類が目を付けたのは宇宙でした。当時、新たに確立した技術がありましてね。それを使えば多少時間はかかるもののエネルギー問題を一挙に解決できると期待がかかったのです〉


 頭を振る。否定的なことは考えちゃだめ。

 探せ。ベルに会いに行く方法を。

 絞れ。脳みそを。いま絞らないでいつ絞るっていうの。

 すべてを犠牲にしてでも思いつかないと、絶対に後悔する。


 ……違う、すべてを犠牲にしちゃいけない。わたし自身が犠牲になったら、またベルとの約束を破ることになる。わたしが支払える代償は何? 払えるものならなんだって払う。だってわたしが願うことは、ただひとつ。


 ……わたしが願うこと?

 もしかしてそれって、わたしの生きる目的?

 じゃあ、艦長って――


〈新技術を活用すれば、太陽の一部を切り取って地球上に持ってくることができた。そのためには必要な装置を宇宙に打ち上げなければいけませんでしたが、それすらも新技術の前では可能だった。計画は実行に移されることになり、太陽の御子、頭文字をとってSOS計画と名づけられました。洒落が利いていると思いませんか〉


 SOS……。どこかで見たような気がする。


 ――S2091O0803S。


 GRIFFONのパスコードだ。

 アルファベットに挟まれた数字を年月日だと仮定すれば、辻褄は合う。

 ヴァスィリウスが現れたのはまだ西暦が使われていた時代、二十二世紀初頭。


「その新技術って、まさかGRIFFON」

〈おや、はじめて質問を返してくれましたね〉


 実に嬉しそうな老爺。


〈お見事です。勘は冴えているようですね。新技術に関しては長くなるので割愛しますが、簡単に言えばGRIFFONの前身です。重力を制御することで、複数の装置を宇宙空間に打ち上げ、太陽の安定軌道を周回させ、太陽の一部を切り取り、核融合反応を保ったまま地球に輸送する。それらをすべて可能にしてしまったのですよ〉

「GRIFFONで、宇宙に……」

〈計画は成功しました。が、その後ヴァスィリウスが現れ、人間社会は壊滅。太陽周辺を回っていた装置も人の手を離れ暴走。結果、異常な重力に曝された太陽はミニブラックホールと化し輝かなくなった。太陽がなくなった過程はそういったものです〉


 GRIFFONを使えば宇宙に行ける。もし、先日の設定変更がまだ生きていれば、もういちどわたしのオルキヌスに乗ることができれば、もしかしたら……。


〈これについてはお話しなければならないことが多くあるのですが――おや〉


 警報が響き渡った。

 思わず耳をふさいだ。


〈ミモザ、ベルを懲罰房から出して、βに加えるように〉

〈はい〉


 ――次の戦闘はβが出る。そして、ベルがβの配属になった。あとはわかるな。


 シェアトが言っていたことは嘘じゃなかった。


 ――そもそもレグルスが強すぎて、どう誘導しても生き残ったんだ。


 けれど、シェアトはそうも言っていた。セファイエの操縦技術があれば生き残ることはできる。ベルなら、シェアト程度に策を弄されたところで死ぬわけが――


〈艦長。ORDERに映る敵の規模が大きすぎます。普段の十倍はあるかと〉

〈少々多いですね……。出撃可能な機体は〉

〈シリウス機を除く十九機です。新人も三名含まれますが〉

〈では全員の出撃を〉

〈はい〉


 十倍。その数字がやけに重くのしかかってきた。いくらなんでも多すぎる。普段通りの数でだって死人が出るくらいなのに。十倍の敵を相手に、普段の二倍程度の戦力でどうやって立ち向かえばいいの。大量の敵をいちどに誘導されたら……。

 警報の緊急度が一段階上がる。


 どうして、どうしてこのタイミングでそんなイレギュラーが起こるの。

 わたしはここから出る方法をまだ見つけられていないのに。


「待って! ベルを戦闘に行かせないで!」


 このままじゃ、このままじゃ……。


 ベルは人類に殺される。


〈元気なのはいいことですが、そんなに叫んではいけませんよ〉

「どの口でそんなこと……っ!」


 扉に向かって飛びかかる。みしり。左肩が軋む。わたしの体はいとも簡単に跳ね返された。ひとつ、ふたつ、床を転がって、立ち上がる。走り出して、体当たりをかまして、跳ね返されて、転がって。


〈何をしているのですか〉

「この部屋を出ます。ベルのところに行きます」

〈シェアトの入れ知恵ですか。まったく。彼にも困ったものです〉


 左肩が熱い。冷たい。何かがあふれ出ているようだった。


〈以前にもお伝えした通り、あなたをここから出すわけにはいきません〉

「だからこうしてるんです。開かないのなら無理矢理出ます――ッ」


 背中や足や首や胸がじくじくと疼く。

 それでももういちど。


〈よし、全員揃ったな〉


 スピーカーにシェアトの声が混じる。戦闘開始まで時間がない。

 早く、早くここから出ないと。


〈聞いての通り今日の敵は大漁だ。とにかく躊躇わずに攻撃。いいね〉


 弾力のある緩衝剤の下に丈夫すぎる鉄の板。生身ひとつでどうやって壊せって言うの。気が遠くなる。けど、これ以外わたしにできることはない。


〈そうだ、ベル。シリウスからの伝言だ〉


 体が強張った。わたしはそんなこと言っていないのに。


〈絶対に会いに行く、だそうだ〉

〈シリウスが……〉


 ベルの声。ベルだ、ベルの声だ。ずっと聞きたかったベルの声。

 涙が出る。抑えきれない。わたしの意思とは関係なく次から次に流れてきて、足元にぼたぼたと広がる。耳に残った感触がかけがえない。このくすぐったさが、心地よさが、何より愛おしい。体の中心がどんどん熱くなってくる。


〈そういうわけだ。慣れないかもしれないが、ひとつ頼む〉


 だからこそ湧いてくる怒り。

 ベルを殺そうとしてる張本人が、どうしてそう気安くベルに話しかけられるの。


 渾身の力で突進。いままでより大きく、吹っ飛ばされた。


 さら――。


 不自然な音に、その方向を見つめる。

 扉を覆う人工皮革が破れている。裂け目から小さな粒子がこぼれている。

 緩衝剤に使われている、有孔虫やカイメンの粉末だった。


 びくともしなかった扉に、僅かではあるけれど傷がついた。

 これなら、もしかしたら壊せるかもしれない。


〈わかったよ、シェアト。わたしがんば――〉


 スピーカーが静まり返る。ベルの声が聞こえなくなる。


「なんで、どうして!」


 暗い天井が遠い。


〈この音声は、あなたを惑わせてしまう〉

「どうしても、わたしをここから出さないつもりですか」

〈当然です〉

「ベルが死んでもいいって言うんですか」

〈あなたの人生に彼女は必要ではないでしょう〉


 脳の血管が切れるかと思った。それくらい全身の血液が沸き上がった。


〈あなたは遠からずベルと死別するのです。その現実を受け入れなさい〉

「嫌だ……」

〈現実を直視しなさい〉

「嫌だ!」

〈否定したところで、あなたにだって見えるはずだ。その記憶と、その瞳で〉


 フラッシュバック。


 ――あ、あぁぁっ……!


 ベルの悲鳴。体を張ってわたしを助けてくれたベルは、あのとき、死んでいたかも知れなかった。それと同じことが、どうしてこれからも起きないと言い切れる?


「やめてよ」


 フラッシュバック。


 ――はずした……?


 ベルだって、戦闘中にミスをしないわけではない。敵に囲まれた状況での致命的なミスが、どうしてありえないって言い切れる?


「やめてよ……」


 頭が痛い。床に額をこすり付けてもその痛みはごまかしきれない。

 脳髄の奥の奥からどんどん膨れ上がってきて、際限なく脳みそを痛めつけてくる。


「やめてって言ってるじゃない!」


 感情任せに扉めがけ走る。アルマが細かく震え始めた。シャフトが上昇している。

 戦闘まで時間がない。早く、早くベルのところに行かないと。


 不意にバランスが崩れた。振動と、床に散らばった緩衝剤に足を取られたらしかった。肩口からあらぬ方向に体が倒れる。

 テーブルの角が、わたしの腕を潰した。


「あアアっ――!」


 意識が飛びかける。唇を噛みしめて意識だけはつなぐ。錆臭さが喉を下っていく。吐き気。痛みによる吐き気なのか臭いによる吐き気なのか判別ができない。頭がぼーっとする。視界がぼやける。立ち上がろうとしても、膝が言うことを聞かない。無理に膝を伸ばすと、面白いように前につんのめった。左腕から全身を突き刺す激痛。右手で抑えるとぐっしょり濡れていた。口のなかだけじゃない、部屋までが鉄臭い。冷や汗がとまらない。歯ががちがちとうるさい。


〈御覧なさい。彼女と関わり続ければあなたは、そうやって自分自身を傷つけてしまう。艦長補佐ともあろう人間が自傷行為など恥を知りなさい〉


 惨めだ、大事な人ひとり守れないなんて生きてる意味がない。


 生きてる意味……?

 生きてる意味って何?


 わたしにとっての生きてる意味。


 あぁ、そうか、そうだったんだ。

 ひとりでに、口元が緩んだ。


「……それの、どこがだめなんですか。自分を傷つけて他人から馬鹿にされて、それのどこがだめだって言うんですか」


 痛みで頭がおかしくなったんだろうか。意識が薄れていろんな感情がコントロールできなくなったんだろうか。おかしい。笑いがとまらない。抱腹絶倒ってこのことだ。お腹が痛い。


「恥とかそんなの、どうだっていいんですよ。えぇ、どうだっていい。他人にどう思われようがそんなの関係ない。そもそも人類がどうなったってよかったんです、はじめから。人類滅亡の歴史なんか、わたしは興味ない」


 こんな簡単なことにどうして気づけなかったんだろう。それすら笑いの種だ。


「宣言します。わたしがここから出られなかったら、もしベルが死んでしまったら、わたしはスーツで自分の首を絞めて死にます。拘束されたら息を我慢して死にます」


 不思議だ。やけに頭がすっきりしている。世界はこんなにもまぶしいんだ。


〈そんなことをしたら人類は――〉

「人類なんてどうでもいい。あなただって仰ってたじゃないですか。人類が生きる目的なんてないんだって。だったら、人類が滅びようが何しようがどうでもいい」


 艦長代理は口調を閉ざす。けれど、通信越しに伝わる息遣いは荒い。


「わたしにとっていちばん大事なのはベルの命なんです。その次がわたし。それ以外はどうなったっていい。だって――」


 本当に、どうしてこんな簡単な答えがいままで言えなかったんだろうか。



「わたしが生きる目的は、ベルが生きることだから」



 そのためならなんだってする。

 最初からそう決めていたのに、わたしは何を遠回りしていたんだろう。


「それがわたしの生きかたです。あなたにわたしを否定させはしない。だって、大人は自分で勝手に生きる目的を見つけて、そのために他人の命を消費してきたんでしょう? わたしひとりがベルを生かすために、人類を利用して何が悪いんですか」


 世界が、ベルとわたしのために回っている。

 それはどれだけ、どれだけ幸せなことなんだろう。


「あなただってそうでしょう。これまでずっと、死んだふりをして、ずっと隠れて、カノープス艦長と共に生きてきたんですから」


 通信機の向こうにいる老人はあの日、自ら死を選択して脱走を図ったあの男性だ。


「あなたはカノープス艦長のために、そしておそらくカノープス艦長もあなたのために、そうやってずっと生きてきたんでしょう。人類を消費しながら」


 それが、本当のアルマの社会システム。

 たった一組のパートナーが、自らを生き永らえさせるために人類を消費している。

 そうやって、この暗く冷たく狭い環境を生き延びてきたのが人類。


「ですよね、ナオス」


 もちろん、同い年のナオスじゃない。

 ご先祖様がつけてくれた星の名前、それが偶然に一致した一代前のナオス。


 ――カノープス艦長と親密だったかたのお名前はナオ――


 あのときウェズンが言おうとしていた名前は、ナオス。


〈久しぶりですね、その名で呼ばれたのは〉


 彼は、どこか寂しそうに、懐かしむようにくつくつと喉を鳴らしたあと、およそ老人が出せるとは思えないような大きな笑い声をあげた。

 わたしは痛みが鈍ってきた腕をかばいながら床を這いずる。半分乾いた血は背中まで広がっていて、粘度のせいかやけに滑りがいい。壁際に辿り着いたところで、体重を預けながら少しずつ立ち上がる。


〈それでいいのですよ。ようこそ、こちら側へ〉


 ひとしきり笑って満足したのか、老ナオスは楽しそうに言った。


〈これでやっと、あの人のもとへ行ける〉


 え……、と聞き返そうとしたら、部屋に光が差し込んできた。目が痛い。ずっと暗闇のなかにいたせいでまぶしさがつらい。アルマのなかはこんなにも明るかったらしい。手をかざして見てみると、扉が開いていた。


「……行って、いいんですね」


 スピーカーは答えなかった。

 わたしは壁に体を預けながら、外へと一歩踏み出す。


 光を踏みしめるわたしの足。通路はいままでに感じたことがないほどに明るい。

 世界はこんなにも明るかったんだ。


 天井のそのうえからは炸裂音が届いている。戦闘がはじまっている。

 もっと早く、急げ、わたしの足。


 ベルのところに行くって決めたんだから。


 世界はこんなにも明るい。太陽なんかなくったって明るいんだ。

 それをベルに伝えなきゃ。こんなところでのんびりしている場合じゃないんだ。


 なのに。

 どうして、足が重い。頭がまたぼーっとしてきた。さっきからぽたぽたと水音がする。視界は明るいを通り越して白一色に近い。体が重力に逆らえない。歩きかたも立ちかたも、だんだんわからなくなってくる。

 ベルに、会わなくちゃいけないのに……。


 壁に預けていた体重が、襲いかかってきた。

 呆気なくわたしの体はくずおれる。膝が折れて腰がのけぞって、どこを向いているのかすらわからない。戦闘の振動しかわからない。


「おっと。もう、心配で見に来たらまたこんなにぼろぼろになって」


 懐かしい声になすがままにされる。


「操縦くらいならなんとかなると思うけど、あんまり派手に動かしたらだめよ」

「痛っ」


 左腕に、刺すような痛みが一瞬走る。呼吸が荒くなるけれど、いくらか楽になったような気がした。外傷用のナノパッチが巻きつけられていた。


「ミモザ……どうして?」

「お別れを言いたい相手は見つかった?」


 ――今日中に、お別れしたい人のところに行ってらっしゃい。


 補佐就任を告げられた日、ミモザがそんなことを言ってたっけ。

 あのときは、そもそも会いたい人に会えなかったけど、いまは違う。


「お別れを言いに行くんじゃないよ」

「そう。なら、行ってらっしゃい」

「うん」


 わたしは、走る。

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