来てしまう

夜は好きだ。眠っているアスラを遠慮なく、余すところなくじっくりと鑑賞することが出来るから。起きている時は憎まれ口しか叩かない形の良い口唇も、長い睫毛に縁取られた瞳も、白い頬も、流れる月色の髪も、全て私一人だけのもの。

嗚呼、でももうすぐ夜が明けてしまう。

『もうすぐ朝が来る』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る