アビリティ

あひいじょ

序章 終わりの始まり。

どうしてこんなことになったんだ。

「今から言うことは、けして脅しなどではない。」

いったい何を間違えた。

「今からお前らには・・・」

嫌だ

「殺しあってもらう」



        ◆◇◆◇

「ばいばーい、司。」

「おう、彩華。」

校門で同級生の彩華あやかと別れを交わした俺は

家に帰る道を歩いていた。

高校二年生の俺は、特別なにかを求めていた。

朝起きて、学校へ行き、授業を受け、家に帰り眠り明日を待つ。

そんな面白くない生活に特別な何かを求めていた。

例えば、・・・

「あるわけないか。」

そんかことを考えていたらいつの間にか家の目の前だった。

二階建て一軒家のごく普通の家だ。

ふと、家のポストを見たら、なにやら高級感真っ黒の封筒が入っていた。

そこには、金色の文字で斉藤司さいとうつかさと、俺の名前が書かれていた。

「やけに高級感のある封筒だな」

そんなことを考えながら俺は家の中に入っていった。

「父さんと母さんは仕事か」

時刻もまだ18:20、部屋に戻ってこの高級感のある封筒を開けるとするか。

部屋に戻り、バッグをベッドの上に放り投げ、ベッドに腰をかけた。

封筒をみたら、送り主の名前が書かれていた。

「えっと、なになに、ってなんだよ『神』って!ずいぶんとしょうもない悪戯だな!」

と、嘲笑しながら封筒を開けると、そこにもまたおかしな文章が書かれていた。

「『斉藤司様へ、神より。あなたはこれより、神の創りし遊び、に参加していただきます。拒否権はありません、詳しいことはにきていただいてから説明させていただきます。追伸、18:30にこの手紙を読んだ読んでないを問わず、』」

パッと時計に目をやると18:30になる5秒前だった。

「まさかそんなわけねえよなwwつまんねえ悪戯だ・・ぜ・・」

そう嘲笑していると、周りに嫌な空気が立ち始めた

「なんだよ・・これ・・」

そう言い終わると同時にあたりが真っ暗になり、

そこで意識が途絶えた。




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