「だってずっと会えなかったから顔を見たくなって・・・。

約束を破った事は悪いとは思ってる。

それより見て！タトゥー！完成したんだよっ！」

と、うなじのタトゥーを見せようとした瞬間、店内からバイトの姉ちゃんが顔を出した。

「ねぇ・・・・どうしたのタカ？

そこで何してるの？」

バイトなんて放置しとけばいいのに、彼氏は私の事をまた突き飛ばすと

「いや何でもないんだ。

何か勝手に押しかけられてさ～ハハっ・・・」

なんて笑って誤魔化している。

なんでそんなにバイトに気を使う訳？！と混乱していると、バイトの姉ちゃんは私に近寄るとうなじに彫ってあるタトゥーをマジマジと観察していた。

そして・・・・

「ん？タカLOVE？何これ。

・・・・まさか・・・・・タカさぁ～・・・・また浮気してるとかじゃないよね？」

う・・・・浮気っ？！

予想外の言葉に驚き、言葉も出ない。

すると彼氏は

「浮気なんてしてないって！！！コイツとはもう別れてるんだっ！！！

元カノの癖に断ってもずっとまとわりついてきて迷惑しててさ～」

私の事を元カノと言い張り言い訳をし始めた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい