第41話梨奈9
それから更に一ヶ月が経過した。
もうかれこれ二ヶ月は彼氏に直接会えてない。
そんなに忙しいの?
流石に二ヶ月も会えないとなると、私も 待っている のが苦痛になり強硬手段に出る事にした。
よし!彼氏が経営する飲食店へ行ってみよう!
本当は普段は 来るな って言われてるんだけどね。
こんなに長期間会えないんじゃ、押しかけても仕方がないよね?
飲食店を経営って言っても普段は彼氏が一人で切り盛りしているような小さなお店だから、もし他の客が居たとしても接客や仕事を邪魔しなければ何も問題ないでしょ。
何気に彼氏の店に行った事がなかったから緊張する~。
どんな風に働いているのかな?
外から店内を覗くと、客は0っぽい。
その代わりにバイトでも雇ったのか?見知らぬ若い姉ちゃんが働いていた。
例え小さな店といっても一人で経営してく事に限界でも感じたのだろうか。
もし私達が婚約したら行く行くは私がお店を手伝っても良いし・・・・・なんて妄想しちゃう!
ドアを開くとバイトの姉ちゃんはすぐにこちらを見て
「いらっしゃいませ~」
と微笑んだ。
アンタには用はないの。
でも一応彼氏が雇ってる子だしね。
軽く会釈をすると
「お疲れ様。タカ居る?今奥で休んでるのかな?」
バイトのお姉ちゃんを押しのけて、中へズカズカと入っていった。
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