第10話綾7
「そういえばこの前のコンビニの子ってバイトの掛け持ちとかしてるのかな?」
仕事が終わり彼氏と二人で夕食を食べに行った時の事。
突然話題は吉田の話になった。
「してないんじゃない?あいつ毎日コンビニにいるし」
「その子の貯金額見た?結構貯まってたけど・・・。
定期にする予定とかないのかな?」
「はぁっ?!貯まってたって・・・・貯金?」
「そう。どうせあんまり貯まってないんだろうな~って思いつつ、何気なく確認したらもう7桁まで貯まっててさ。
定期の顧客を一人増やせるんじゃないか?って考えてね」
「七桁?!」
七桁って事は100万?!
なんで?!どうして?!コンビニのバイト風情がどうしてそんなに金貯まってんの?!
「以外とあの子って将来を見据えてしっかり貯金とか出来る子なのかな~」
そう言うと彼氏は窓の外へ視線をずらした。
は?
待って。
なんで吉田の事褒めてんの?!
あいつは学生時代なんて格下で落ちこぼれ&イジメられっ子グループ所属なんだよ?!
それを何褒めちゃってんの?!!!!
「違うっ!!!きっとアイツ実家に寄生してるから金がかかんないだけだよっ!!
どうせ親に生活費も入れず、友達も居ないから交際費もかからないから貯まっただけじゃない?
見た目もモサっとしてるし!!!
あ~~~~キモイ!!!
たかが100万貯めた位でそんな惨めな生活私は送りたくないな~。
しかもフリーターなんて将来絶望的じゃん!!!」
そう言うと、
「それもそうだな」
彼氏も納得してくれた様子。
セーーーーーーーーーーーーフ。
危なく彼氏の中で吉田の好感度が上がる所だった。
あんな格下が褒められてたまるか!
たかが100万なんて・・・・・私も本気だせばすぐ貯まるし!
だってあっちはフリーターで、私は契約だけど一応社員なんだから!
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