第8話綾5

仕事帰りに彼氏と食事した後、吉田が働くコンビニに寄った。


「ごめんねぇ~!友達、、、、いや同級生がどうしてもクレカ作りたいって言うから、ここまで付き合わせちゃって」


「別にいいよ。でもラッキーじゃん。契約を1つ取れて」


「そうなんだけどぉ~、、、、、っていうか安月給フリーターのコンビニ店員がクレカ作るってウケるよね。お前必要ないだろ!みたいな」



吉田みたいな奴が知り合いに居て、先輩に幻滅されたら困る!

だから私は必死に吉田の事を下げて話した。




店内に入ると吉田はボサボサの髪を振り乱しながら働いていた。



「ほら、あの子なんだ~。クレカを作りたいって言い出した身の程知らずは。

キモイでしょ?あいつ中学の時の同級生なんだけど、前から変わってて超変なの」


すると吉田を見た先輩もニタニタしながら、



「本当だ。なんか見た目暗そうだしね」


と笑い出す。



あーー!!良かった。

吉田の事下げといて。

誰もあいつを見て好印象なんかになんか、ならないよね。

むしろ友達って事が知られたら、私の株が急暴落だわ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る