ヒロコ
40代前半位かなぁ 気が向いたら来店
夫・子供有 ボーイッシュ
奴の名は
ヒロコ
店始まって以来の
最強woman
ヒロコは
私がこの店に来る前からの常連だった
小柄でオカッパのボーイッシュ系でハスキーな声
顔は童顔だが
やっぱり年相応の顔である
ヒロコとは出会いの時点から相性が悪かった
私が入って間もない頃
ヒロコがやって来た
扉を開け私を見た途端
「やだぁ○チャンじゃなぁいあたし○チャンの方が良かったぁ何で辞めちゃったの?」
そんな事あたしが知るか…
嫌なら帰りやがれ
○チャンって人は私と入れ違いに辞めて行ったので私は会っていない
デモ私より20歳位年上らしい
「別にあなたが嫌だって言ってるんじゃないのよあなたより○チャンの方が良かったって事 」
良かった
の部分を
人さし指を立てて揺らしながら言う
ムカツク~
その後も何かにつけて
○チャンと比較しまくる
ママに
「入ったばかりなんだから余りいじめないでちょーだい」
と 言われたが聞く筈もなく
「ママぁ 何で○チャン引き止めなかったの?あたしやだぁ~つまんなぁい」
こっちがやだよ
つまんないなら早く帰れよ!
はい!これがヒロコとの出会いでした
1度旦那を連れて来た事があった
年下でナカナカ格好良い
ヒロコのどこが良くて結婚したんだろう?
ママから聞いた話しでは
付き合っていた頃
ヒロコが二股かけられていて
それを知ったヒロコ
毎夜旦那のアパートを張り続け
旦那が女を連れ込むのを待ち続けたらしい
そしてチャンス到来
2人が来た!
我慢して張り込むヒロコ
部屋の電気が消えた数分後…
ダダダダダダダダダ
部屋をめがけて
ヒロコまっしぐら
夜中に部屋のドアを
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
叩きまくり
旦那が出て来た所を乗り込み
女を引きずり出そうとしたらしい
この事で女と別れるハメになってしまった旦那
引き続きヒロコに強制的な関係求められている内にめでたく
妊娠
そして2人は結婚へ
ヒロコの計画勝ち~
そのせいか…
この夫婦超仲が悪い
と言うかヒロコが旦那に喧嘩をふっかける
事細かに…行動全てに
グチグチと文句をつけ
挙げ句には
「おめ~とは呑まねぇよ」
と 出て行くヒロコ
旦那は黙っている
1人残された旦那さん
キャサリンがデュエットを誘ってみた
旦那OK
歌が始まり楽しく歌っていたのも束の間
ガチャ!
ドカ!ドカ!ドカ!
歌の途中で凄い顔をして入って来るヒロコ
「人の旦那と歌ってんじゃねーよ!」
キャサリンにワイヤレスマイクを投げ付けた
うちの店を出た後
隣りの店に入ったヒロコ
かすかな歌声が聞こえてきて
デュエットだ
と 急いで戻って来たらしい
地獄耳ヒロコ
それにしてもマイクを投げ付けた相手はキャサリンだ
黙っている筈がない
「スナックなんだから歌うの当たり前でしょ!そんな大事な旦那なら首輪でもつけて歩いてろ!」
持っているマイクのコードを旦那の首に巻き付けている
更に怒るヒロコ
黙って首を絞められている旦那
だが ヒロコは物は投げるが
手は出さない
口が達者なのでみんなそれだけで負けてしまう
デモうちのキャサリンも口では負けた事がない
なので
ギャーギャーうるさいうるさい
口喧嘩に疲れたヒロコ
「あぁ喉乾いたぁNaNaチャンお水ちょーだい」
突然変わる
そして何事もなかった様に店に居座りまだ呑み続ける
(わけわかんねぇ
byキャサリン)
ある時
閉店まで呑んでいたヒロコ
店には
あたしと愛チャン(少しだけバイトしてた20歳の子)
とママのダーリン
これから少し呑みに行こうと言う話しになった
一応ヒロコも誘ってみた
が…
「行かない!!」
と 一足先に店を出た
店を閉め3人で歩いている途中
電柱の影にヒロコ発見
ってか怖い
私達を見つけると
何気ない顔をして出てきて
「どこ呑みに行くのぉ」
と声をかけてきた
(ヤッパ一緒に行きたいんだ素直じゃないなぁ)
と思いつつ
NaNa「ヒロコさん待ってたの?
一緒に行きたいんでしょ?」
と声をかけてみた
すると
ダダダダダダ
駆け寄って来るヒロコ
側に来たかと思うと
ぁたしの耳元で
「お前いつかぶっコロす」
そう囁くと
走り去るヒロコ
こえぇぇ
そんな最強womanヒロコ
自分がカラオケを歌っている時
みんなが聞いてないと
マイクを使って
「ぁたしの歌聞いてんのかよ」
と怒鳴るが…
他の人が歌っている時は
しゃべりまくりで聞いてない
男の客を見ると
「今日のあたしのオッパイ処女なの」
と 両手で持ち上げる
エッ?どこどこ?
どこにオッパイがあるの?
って キャサリンとヒロコの胸探してます
私達の天敵
ヒロコ
仲良くなれる日は果たして来るのだろうか
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