第9話 カードゲームの完成の仕方

みなさんこんにちは


今回はカードゲームの完成までの仕方について解説しようと思います。


完成というのは

プレイして先攻でも後攻でも勝利することができ、ゲームバランスの調和がとれてるものですね。


カードゲームの作成手順は


1、コンセプト

どんなゲームにしたいか決める(じわじわ攻める、駆け引きをしたい、大胆にいきたい、かっこよくカードを使いこなしたいなど)


[コンセプトが決まっていないゲームだとカード効果を決める際にまとまりがなくなり、テーマがあるデッキを作りにくくなります]


2、勝利条件

どんな勝ち方をしたいか決める(ライフ、シールド、山札0、キャラクター、モンスターの撃破、得点など)


[1つ言えるのは、この勝利条件でこれから作成するカードやフィールドが変わります。勝利条件にオリジナル性があるとそれだけ面白いゲームになる可能性はありますね。だからと言ってややこしいのにしても意味はありません]


3、フィールド

どんなフィールドを決めるか。フィールドは多すぎるとややこしくなってダメですね

3~5箇所くらいがいいですね。フィールドが決まると必然的に作るカードの種類がほぼ決まりますね


4、カード作成準備

カードの効果はどのゲームでも共通なのが「ドロー系」のカードです。しかしドロー系のカードは強力なので、そこでうまく調整する必要があります


5、調整


僕はカードをリアルで作り、その後印刷してテストプレイをするのですが、失敗で1から作り直すことはほぼないです。カードゲームを作るとき、例えばライフ制のルールならカードの内容を調整する前に何回でも考え直しできるライフの数値を変えたり、初期手札の枚数で調整はできます。


6、応用


ちょっと自慢ぽくてウザいかもしれませんが僕自身、今まで動画で載せたのとプライベートで作ったカードゲームは10くらい作ってて、遊戯王、デュエルマスターズは長くプレイしており、ヴァンガード、バディファイト、野球札、などはプレイしてます。ヴァイスシュバルツ、CHAOS、グランブルー、ファイアーエムブレムサイファの対戦動画はルールはあまり覚えてませんが見てます。


そしていろんなカードゲームの知識があることのメリットはカード効果を考える際にテキストの内容をたくさん思いつけるという点ですね。


カードゲームは場のカードと手札のカードの枚数の合計が極端に変わるゲームだとゲームバランスは必然的に変わります。


具体的に遊戯王でノーコストの強欲な壺がデッキに8枚入れられたらクソゲーですよね。

初期手札を5枚とすると強欲の壺を使えば合計数が6枚になりますよね

しかし、2枚ドローできることのリスクにこのターン召喚、特殊召喚ができず、攻撃できないという効果なら採用はできると思います。使うかどうかは別ですが…


☆つまり合計数がバランスがとれたテキストを最初のうちは入れること


次に手札に関してですが、初期の手札の枚数は3~7枚で8枚以上はよくないですね

理由としては、簡単な理由はカードが多すぎて序盤が命なゲームになるからです。



7 、デッキ調整


デッキ作りで大切なのは最初の手札をどんな内容にするかです。

40枚デッキとします。

初期手札5枚なら5枚のうち1枚は手札にくるとき、デッキに入れる枚数は8枚です。

3枚以上は来てほしくなくて、1枚は確実に入れたいなら12枚が目安です。

3枚欲しいときは24枚、2枚欲しいときは16枚と大体1種類のカードをデッキに入れる枚数は最初のうちに決めておきます。

ゲームを複雑にすればするほど、この初歩的なところで失敗するので注意ですね。

カードを4種類以上にすると最初の手札でくる手札の割合がバラバラになり、戦術が生まれません。まあ、例外はありますが…


初めてカードゲームを作るならルールは簡単なものにして、カード効果を自由に考えて練習したほうがいいですね。


8、カード効果


カードを作るならカード効果は重要ですね。初めての方ならここで行き詰まるかもしれません。なら最初はテキストのないカードで遊んでみましょう。


そしてカード効果にある程度知識のある方はコストとカードのバランスを考えることが大切です。


では僕がこれを書いてる途中で考えたゲーム「魔王と勇者の決戦ゲーム」で考えてみます。至ってシンプルなゲームです。勇者が魔王を倒せば勝ちです。


では僕が説明した順にゲームを作ろうと思います。


1.コンセプト

両プレイヤーは毎ターン勇者を強化するゲーム


2. 勝利条件

・プレイヤーは任意のタイミングで勇者を魔王城へと向かわせて魔王を倒したら勝ち

・倒せなかったら向かわせたプレイヤーの負け


3.フィールド

・旅立ちの街

・魔王城


4、カードの作成


手札5枚 デッキ40枚


…………………………………………………………………………………………

ダサい剣 攻+1 +3←入れる枚数は

ダサい盾 守+1 +3

魔術の書 魔法特効の敵をダメージ無しで倒せる +2

魔物の羽 レベル1の魔物を1体吹き飛ばす+3

妖精の笛 ゴーレムを行動不能にする÷2

ワタワタ レベル1の魔物を仲間にする+3

賢者の石 1度だけHPを5回復する +3

ギャンブラー コインを振り表なら攻+4 +3

ホーリーランス アンデットを無傷で倒せる +3

悪魔のムチ 攻撃するたびにHP-1 攻+3 +3

英雄の剣 攻+5 +3

倉庫 武器の持てる数に制限がなくなる+3

伝説の盾 好きなタイミングに使える 1度だけダメージを0にする +3

魔王の冠 魔王のHPを倍にする+3

魔王のほうき ダメージ床の効果を受けない +3

……………………………………………………………………………………………

5.調整


このゲームはチキンレースみたいなもの。

あまり長引くとつまらないので4.5ターンに決着がつくよう調整する

勇者の初期HPは10 攻撃と反撃を繰り返す。敵を倒したら2回復する。

カードの内容より敵モンスターは


魔王、ゾンビ、ゴーレム、ゴブリン(レベル1)、スライム(魔法特効)


他にも増やせるがシンプルにしたいのでこれで決定


6、応用


ドローは1枚で1ターンで消費する手札は1~2にする

フェイズは


ドローフェイズ

メインフェイズ(カードを勇者に装備する)

チャレンジフェイズ(魔王城へと向かわせるかきめる)

エンドフェイズ


7、デッキ調整とカード効果


すみません、4の段階で決めてました。


デッキは今回は装備カード40枚にしてますが、他にも妨害系のカードも作ってもいいですね。このゲームの場合は2種類がいいところですね。


カード効果のポイントは今回は自分と相手の両方が同じ勇者を強化するので

4枚で魔王を倒せるような効果は作ってはいけないですね

ダサい剣やダサい盾は1ターン目の様子見カードとして採用してます。このように各プレイヤーが自分の勇者を強化するなら、強い効果のカードしか必要ないですが、今回のように同じなら弱い装備でも採用できます。

雑魚カードと強カードの両方を使いこなすゲームが面白いですね。



これであとは勇者、スライム、ゴブリン、魔王、ゴーレム、ゾンビのステータス設定ですね。


勇者は 攻1 守0でいいと思います


敵の順番は

・ワタワタで仲間にできるゴブリン 攻2 HP4

・スライム HP5 攻3

・ゴーレム HP10 攻4

・ゾンビ HP5 攻3 一度だけ復活する 毎ターン床ダメージ-1

・魔王 HP16 攻+5



これでゲームは完成しました。

先ほど僕が載せたデッキ2つと

勇者、ゴブリン、スライム、ゴーレム、ゾンビ、魔王のカードがあればできます。


数分で思いついたデッキとゲームですが、興味がある方は自由にデッキを組んで遊んでみてください



というわけでゲームの完成のさせ方でした。

正直、デッキを作る過程は僕は飛ばしてすぐに載せてますが、カードゲームを何個か作っていくうちに次第にできると思うので、まずは順番通りやりましょう





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