⑥ <公開処刑を作った人>

 公開処刑のかいもあり古書部は復活となりまして、顧問にはクラス担任でもある【色付 太(いろつき たい)】先生がなってくれました。色付先生は黒色で平凡なプラスチックフレームを掛けた若手教師です。でも覇気が薄くて、少し年齢が上がっているように見えることは黙っておきましょう。

 色付先生はこの古書部の元部員だったそうで、もちろんこのまなざし高校の卒業生です。


「あんな公開処刑なんて残虐なこと考え出したのは誰なんですか?」

 古書の天日干しをしながら何気なくした質問の回答はこうでした。


「隣の屈折兄妹」


 あの二人がいつの日かコンタクトにでも変えたらそのまま目潰ししてやると心に誓いました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る