[5] 小ネタ解説
①第一話が雨の理由
『トキノココンビの初めて』記念すべき第1話は、トキノコの二人が傘をさしながら肉まんを買いに行く話でした。
雨だった理由は、原作の第5話にあります。ツチノコが、「ミミズが出てきたから明日は雨・・・」と言っているんですね。その第5話と、トキノコが出会う第6話は同じ日だと思われるので、その翌日に当たる本作第1話のお天気が雨だったわけです。
余談ですが、第1話の冒頭のツチノコの独白は原作のものです。
②オリキャラの名前の由来
オリキャラは少なめ(のつもり)のトキノコですが、もちろんゼロではありませんよね?名前にちゃーんと由来があります。先に説明すると、全部時間系から取ってます。原作リスペクトです。
③トキちゃん激辛好きについて
トキちゃんは辛い物が大好きで大得意、作るのも得意という設定ですね。原作にはありませんが、何故そんな設定を付け足したか?理由はあります。
1.鳥は辛さを感じないらしい
鳥ってそうらしいです。朱鷺がどうとかはわかりませんが・・・。なので辛さには強い、ただしヒトの体なので全く感じないわけでもない、動物時代には感じることのなかった味に体が喜んでるんです。
2.フレンズ化前の朱鷺に関する理由
漫画版のトキちゃんはハイライトがありますよね。そこから、もしかして中国産朱鷺のフレンズなのでは?と考察しました。中華料理というと、四川料理などの辛いものをイメージするので、辛いもの好きもいいかなと。
以上です。
④教授と准教授
原作では、博士と助手でお馴染みの二人。呼び名を変えたのは、世代の違いということですね。初期の頃、図書館への来客者の肩を後ろから叩いて、ほっぺをつつくというのをやっていたんですが、あれはアニメ無印のリスペクト。この頃は、「トントンぷに」だった二人も、世代を超えてサーバルちゃんに無慈悲不意打ち理不尽キックをかますようになりました。みたいな。
⑤ジャパリコイン(初期型)
ナウさんがツチノコに渡した一品。第14話ですね。こちら、描写的にジャパリゴールドと思われるでしょう。その通り、これはジャパリコインではなくジャパリゴールドです。しかし、まだ開発段階という設定なのでこのままにしてあります。詳しくは、続編の『トキノココンビの日常』でお話にする予定です。(2019/02/19 現在)
⑥ナウさん特性味噌チーズトースト
美味いぞ。食パンに味噌塗ってチーズのっけて焼くだけ、お試しあれ。発酵食品コンビの初めて。
⑦チンパンジーの未来予知
忘れられがちでしょうけれど、この小説はチンパンジーさんが登場します。そして彼女に勝手につけた能力、未来予知。酔っている時に発動します。本編で予知したのは三つ、下記の通りです。
1.トキの髪が黒くなる
言わずもがな、本作での大きな問題であったトキの繁殖期の予知です。
2.ツチノコが白っぽい
ハズレの予知です。しかし、作者がフライ先生の絵を加工して塗り絵のように真っ白にし、「アルビノツチノコ」とか言ってTwitterに投稿したことがあったのでその予知とでもしておきましょう。
3.黒いくせっ毛の少年がいる
気分屋先生の『猫はしばしば夢を見る』にて、トキノコクロスを書いていただいたのですが、その内容が気分屋先生のオリキャラ「クロユキ」が我々の世界にやってくるというものでした。クロスは春、つまり『トキノココンビの初めて』終了後のお話です。その予知、ということですね。これこそ小ネタといった感じです。
⑧パークパトロールの黒酢
本編でも何回か語られてますが、カグヤコウモリのカグヤとブラックジャガーのクロジャのコンビ「黒酢」には由来があります。元々「BLACKS」だったのを「黒s」にして、そこから「黒酢」です。はい。
⑨第24話、ケーキ屋一回目
この回でマーゲイが「リカオン聞いて、あの子達すごいわ。いい・・・ベストカップルよ」と言っています。また、「私はさっきのキツネ達見てくる」とも。
これは、原作第8話に絡めてあります。実はトキとツチノコが来店したのは、ケーキ屋で菜々とキタキツネが寝ている間だったのです。照らし合わせ読むとわかりやすいかも?
⑩Sっ子ロバさん
なんでロバさんはドSキャラなのか?由来は、拷問器具の三角木馬の別称に「スペインのロバ」というものがあるため、そこから引っぱってきました。また、ピーチパンサーさんをどこかで絡めたかったので丁度良いかと。結果的に、アニメ2でパン属性が着いたのでカフェ経営友人設定は生きましたしね。
⑪ライオンがキレるとき
本作第34話で、ライオンが集団レイパーの主犯格相手に野生解放を見せます。
と、ライオンの野生解放といえば、アニメ無印の「ウチの子にぃ〜・・・」のセリフが印象に強い方も多いのでは?この時は、軽い雰囲気から急にドスを効かせるというライオンさんですね。
本作のライオンさんは、「可愛いウチの部下によお?」とドスを効かせてから「手、出しちゃダメだぞ☆」と軽くなるという逆パターンになってます。その後容赦なく体術でシバきます。
⑫甘酒屋の常連客
警察の野伊さんが副業として(いいのか・・・?)やっている甘酒屋の屋台。私服警官の名目でやってます。
本作第36話の「と・・・例のキリンちゃんはまだかなぁ〜」という彼のセリフ。このキリンちゃんとは、原作第9話の後ろから三ページ目、最後のコマのロスチャイルドキリンさんです。彼女、湯気立つ何かを飲んでいますね。ここの甘酒です。
⑬図書館の苗木
ジャパリ図書館の中央には、小さな木の苗が植えてあります。これは、将来大きく成長する木です。アニメ無印の後期OPで「けものはいても のけものはいない」で、博士助手が座ってるあの木ですね。え?成長速度おかしい?サンドスターがなんとかしてくれます。
⑭サンドスター異常気象
二月に桜が咲いた事件。サンドスターのバグのようなもので、季節に合わぬ気温になってしまった。
なぜ↑のイベントがあったのか。理由あります。
本作第50話の原作第12話に合わせて解決するというのは、初期の頃から考えてあったものでして、書いているうちに自然と二月下旬という時期を舞台にすることになりました。
しかし、そう書いているうちに作者は気がついたのです。原作第11話の背景に桜が咲いていたのです。つまり、第12話が二月下旬というのは本来おかしいのです。そこでの解決案が、サンドスター異常気象。無理やり二月下旬前に桜を咲かせました。
⑮第50話~第54話について
前述の通り、本作第50話は原作第12話と同時進行になっています。Dパートのアライグマの話については、原作のシーンも小説に起こしていたりします。その関係でいくつか。
1.トキの花占い
土手に落ちていた一輪の花で、トキちゃんは花占いをしました。実は、原作第12話の扉絵から取りました。あのトキちゃん、もの寂しそうな表情でお花を持っていたので。
2.フェネックの逃げたかった山
原作第12話の最後のページ、一コマ目。背景の山が、フェネックの向かっていた山です。第47話や第50話Cパートに書いてありますが、フェネックは「ここから西に行った川を越えた先の山」という旨のことを言っています。例の一コマには、夕陽が写っているんですね。つまり、西側。そういうことです。
3.第51話~の舞台
原作第12話、後ろから二ページ目の一コマ目。このコマが非常に重要です。
まず、走り出すアライグマがアルトから逃げるフェネックにぶつかる場所は、例のコマより手前の場所。そこで再会し、二人で川を泳ぎ始めます。
次に、土手に寝転がって泣くトキとそれを探すツチノコが再会する場所は、例のコマの背景より奥です。ツチノコは奥から手前に向かって、トキを探して歩いていました。第51話Aパートで、ツチノコが「右手に川が見える」としているためです。
そして、トキノコvsアルトの戦いが繰り広げられるのが例のコマの背景の橋です。橋の上、という描写があるのですがその橋がコレです。
以上です。
⑯トキノコの初夜
本作第49話ですね。この話はバレンタインから数日後と書いてあります。バレンタインは2月14日ですね。あ、トキノココンビの初めての連載開始日って2月19日ですね。詳しくは決めてませんが、連載開始日が二人の初夜の可能性も・・・
⑰ツチノコと二胡
二胡というのは、中国の弦楽器です。蛇の皮が使われたりします。③での、中国産朱鷺説のトキちゃんの隣にいるのにピッタリじゃないですか?というわけです。
初期案ではアコーディオンでした。理由は携帯できる鍵盤(がある)楽器だから。原作第13話でツチノコちゃんはピアノを弾いているので、という理由ですが第13話自体ミライさんの夢なので、現実とは離して考えました。
⑱エピローグ
全体的に、本作第1話について書いています。
まだまだここに書いていない、ちょっとしたネタもありますが・・・それらは伏線です。『トキノココンビの日常』の方で、いつか回収しますのでお楽しみに!
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