冒頭とクライマックスについて

 こんばんは、今晩葉ミチルです。

 相変わらず気分屋です。

 そんな私は知り合いからお言葉をいただきました。

 お休みをダラダラ過ごし、適当に執筆するかーと思った時でした。


「のんべんだらりと書くのはダメだ。冒頭に引きがなければ読まれない。クライマックスに山がなければ次がない」


 雷に打たれたような衝撃を覚えました。当たり前のようでいて、書いている間はついつい忘れてしまいます。

 しかし、思い返すと、他人の作品を読むかどうか決めるのは一定の基準があります。


 冒頭に興味、あるいは引きを感じるか。


 本屋にもネットにも読み物があふれる昨今の状況では、全てを読破するのは不可能かと思います。自分が楽しめるものに限定するのは仕方ないと思います。冒頭に惹かれなかったら、いくら続きや終わりが良い可能性があっても、読むのを躊躇してしまいます。

 良い冒頭とは、引きつける謎があったり、華麗な描写で一気に没頭できたり、特殊な状況をうまく納得させられたり、様々なアプローチがあると思います。冒頭は作品の顔と言う人もいます。大切にしたいですね。

 

 一方で、冒頭が良くてもクライマックスに感動や盛り上げが薄れたらどうでしょう。


 その作者の作品は二度と読まないかもしれません。無理やりハッピーエンドになっていたり、いたずらに現実に引き戻されたり、伏線も理由もなく死人が出たり、興ざめするパターンはいくらでもあると思います。

 逆に、読了感や余韻が良いと同じ作者の新作が楽しみになります。感情移入したキャラクターが納得できる所に落ち着いたり、それまでの伏線や物語をしっかりと回収されていたり、単に読んでいて心が揺さぶられたり。

 のんべんだらりと自分が楽しむために書いていましたが、世に問う作品は力を入れたいと思いました。

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