第7話 悪魔に恋

 悪魔に恋などは出来ません。ジェーンの恋心をアルゴー先生は利用しているだけなのです。


 「熱は無いようですね。疲れたのでしょう。ゆっくりベッドで眠ってください」


 その時です。ジェフがワンワン!と大きな声でアルゴー先生を吠えたてたのです。


 「どうしたの?ジェフ。どうして、そんなに吠えるの」


 と優しくジェフを撫でるジェーン。


 何なんだよ。一体?犬ごときめに悪魔のオレ様が分かるとでもいうのか?


 「今日は私はこれで失礼します。では、また」


 「はい。先生。ありがとうございました」


 アルゴーがいなくなった部屋でジェーンは横になって


 眠っています。


 しばらくすると、どこからかジェーンを呼ぶ声が聞こえてくるのです。


 起きないと。誰かが私を呼んでいるわ。と起き上がったジェーン。


 「ジェーン。ボクだよジェフだよ」

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