第70話 チョコボール


デブ小松から電話があって、ようやく新しい職場に慣れてきたって喜んでた


働いて1週間くらいは『もう辞めたい』ばっか言ってたけどさ あの時の店長の言葉がなかったら本当に辞めてたかもって 今となっては感謝してるらしいよ


働いてるのはパワーストーンとか それ関係のアクセサリーを売ってる店で 最初の頃はパワーストーンとその辺の石ころの区別さえつかないつってたwww


3日目くらいなんて店長が小松を試すかのように わざとチョコボールを床に転がしといたみたいなんだよ


それとっさに拾って急いで磨いてパワーストーンの器に入れたら 店長がいきなし小松に


『それパワーストーンじゃなくてチョコボールでしょっ!』って怒鳴られたつってたwww


店長もやりすぎだけどさ そこで働いてないアタイだって区別がつくってのに 小松の野郎は好きなパチンコの玉以外は全部パワーストーンって判断しちゃうんだろうねwww


その後は事務所に呼ばれて店長に怒られたみたいでさ あまりにショックで涙を流したらしいんだよね


そしたら店長に『小松さん その涙パワーストーンのように輝いてるじゃない 本当にとてもきれい これからはあなた自身が輝いていくのよ』って言われて その言葉がきっかけで頑張ってこれたみたいなんだよwww


そんで今日は3日前に働きだした新人がいたらしくてさ 小松も店長のマネして先輩ぶってチョコボール床に転がしたみたいなんだよ


それに気が付いた新人がチョコボールめがけて突っ走って拾って


『小松さん!おやつのチョコボール落としましたよ!』ってすぐバレて恥かいたって後悔してたwww


その光景を店長が見てたらしくて


『小松さん 人のマネなんてしないでくれない! それにバレてるじゃない!』って怒られて その時に恥ずかしさと悔しさでパワーストーンのような輝かしい涙を流したらしいんだよねwww


そしたら今回は泣きすぎてよだれまで出しちゃったらしいんだけど


よだれがチョコ色になっててチョコボールつまみ食いしながら働いてたのがバレたつってたwww

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