第33話 弱い者いじめ
リサと待ち合わせがあって新宿通り歩いてたら 中学生ぐらいの男3人が糞弱そうな1人の男をターゲットにいちゃもんつけていやがったんだよ
気にはなったけどさ やっぱ待ち合わせの時間を守りてぇから アタイはただの通りすがりのレディでいいやって感じで歩いてたんだけど 時間まで2時間もあっからやっぱ様子を見ることにしたよwww
とりあえず電話する素振りしながら近くの電柱によっかかってチラチラ見てたんだけどさ
そしたら胸ぐら掴みだして 何について怒ってんだか知んねぇけど とにかくそのまま背中を壁に押し付けたり頭ぶっ叩いたりしててさ やられてる男なんてホント反抗もしねぇしビビってるだけだったんだよ
こんな時は殴り返すとか黙ってるとか人それぞれだけど アタイから見ると負けてもいいから殴りかかれよって心の中でずっと応援してたんだよね
でもずっとやられてるだけだし アタイも黙って見てる理由もねぇから あいつらんとこ行ってみる事にしたんだよ
普通に声かけたりすると『誰だテメェ』みたいになって面倒になんの分かってっから この糞弱い男はアタイの弟って事にして アタイはそれを助ける優しくて美人で心も綺麗なお姉ちゃんって設定で近よってったwww
そんで因縁をつけてる男3人とこ行って『こいつアタイの弟だけど何かしたん?』って言ってやったんだよ
いきなしだからビックリしたような顔つきになっちゃってさ その後に『その邪魔くせぇ手を放せや』って怒鳴ったら素直にやめてたwww
そん時に弟の名前を適当に決めとかねぇとバレるかもなって思って考えててさ そんでとっさに思いついたのが『ひとし』だったんだよね
そんでアタイが『弟のひとしに何か用あるん?』って言おうとしたんだけど 焦ってとっさに名前を付けちまったせいか
『弟のスーパーひとしに何か用あるん?』って言っちゃってどえらい恥かいたよwww
テレビの影響力すごすぎてマジびびったよねwww こんな緊急時に邪魔すんなよ草野って本気で思ったよwww
まぁ気付かれてねぇから良かったんだけどさ もしバレたとしても『これからスーパーへ行く弟のひとしに何か用あるん?』って言えたと思うし これはこれで良かったかもだよwww
てかたかが目が合ったってだけで因縁つけるとか マジこいつらアホだよね
てかひとしもひとしだよ お前は誰からでも『スーパー』って付けられても違和感のない強い男になってみろよ
そしたら次回お前がやられてたとしても アタイがちゃんと『こいつは弟のスーパーひとしだけど何か用あるん?』って自信もって呼んでやっからwww
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます