第30話 対決
いっつも休憩室のテレビを独り占めして 猫背になりながら観てる駐車場担当のバイトの爺さんがいんだけどさ 今日の昼休みはマジ笑ったよ
爺さんがどんな奴か知ってるアタイなんかはいいんだけど 知らねぇ奴ってホント大変でさ
『チャンネル変えてもいいですか?』って声かけるだけで『今俺が観んだろっっ!』ってすげぇ勢いで怒ってくっからねwww
今日なんて爺さんの事をあまり知らない新人のバイトの女が 机の上に鏡を置いて化粧かなんかしてたんだよね
そしたら爺さんがその新人に向かって『さっきからお前かっっ!』ってデカい声で突っかかってきてさ
新人の女なんてワケ分かんねぇどころか 爺さんを知ってるアタイでさえ何について文句言ってたんか理解できなくて その後も数回『だからさっきからお前かっ!』って怒ってたんだよね
新人の女もワケ分かんねぇからムッとした感じで『私じゃありませんっ!』って言い返してたんだけど 爺さんが鏡を見て『やっぱしお前じゃんかよ』って眉間にシワ寄せながらブツブツ言っていやがったんだよ
さすがに見ててうぜぇしうっせぇから アタイが爺さんに『さっきから何怒ってんだか知んねぇけどうっせぇよ』って言ってやったんだよ
そしたら爺さんが『あっ 悪ぃ悪ぃ・・・』って少し反省した感じで冷静になってきたから とりあえず怒ってる理由を聞いてみたんだよね
爺さんが言うには 鏡でずっと外の光がテレビに反射して超見ずらかったらしく 最初は我慢してたんだけど大好きな北川景子の顔にちょうど反射したり 深キョンのデカパイにちょうど反射した時はさすがの俺も我慢に限界がきたって感情込めて訴えてきたwww
そんなくだらねぇ事で怒られたからバイトの女もイラっとしちゃってさ 爺さんに『それはそれはどうもすいませんねっ!』って口をひん曲げながらぶっきらぼうに謝って そのあと逆襲みてぇな感じで 爺さんのハゲた頭にピンポイントでずっと光を当てまくってたwww
そしたら爺さん頭がだんだん熱くなってきたのか 落ち着きがなくなってきて何回も手でさすってたよwww
しまいには熱さに耐えれなくなったのか出て行っちまったから 他の連中なんかと大爆笑してたんだけど 爺さんすぐに戻ってきて頭の上に凍らせたミカン乗っけてまたテレビ見始めてたwww
その後も他のハゲた部分に光を当てまくってたら また出て行っては頭に冷凍ミカン追加して戻ってきてって感じで繰り返してて
挙句の果てにはフルフェイス被って戻ってきてたよwww
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