大学
さて、一番どう書くか悩ましい大学でございますが……。とりあえずこれも言いたいことは簡潔で、ずばり「もうちょっと自由度高くていいんじゃない?」ってことですね。
「いや、大学って既に自由でしょ」という方もいるでしょうが、まあ、義務教育(白目)の高校と比べれば自由なのは確かです。でも、なんだかんだSNSで「課題がー」「単位がー」って言ってる人、見かけません?
ニュースサイト(ガベージニュース)によると、日本の大学進学率は1960年では約10%でした。本当に狭き門だったんですね。それこそ、一部のエリートが大学に行って高等教育を受け、その他は中卒高卒で当たり前の時代だったんですね。
そして、同サイトで2017年の大学進学率を見てみるとなんと58%!実に日本の子供の半分以上が大学に進んでいるんです。決して日本の子供が頭よくなったとかいう話じゃありません。大学が乱立して誰もが大学に入れるようになっただけです。
そこで何が起こるかというと、高校の時にもありましたが「進学を強制される」のです。もちろん、高校と違って大学だと働き口も多少はありますし、「進学じゃなくて就職してもいいかな~」なんて人は多少いますが、それでも社会に強制されて進学する子供は少なくありません。
就活サイト(キャリアパーク)によれば、初年度年収の平均は高卒で約159万円、大卒で約200万円だそうです。つまり、将来の暮らしを考えると大学を選びたくなるようになっているのです。
え?高等教育受けてるんだから年収に差があるのは当たり前だ?まあそりゃあごもっともな話ですが……。
問題はその高等教育を受けるのに、座学ができなければいけないことです。高校入試の時にも言いましたが、入試なんて大学ごとに大幅に違って然るべきで、極論、入試のない完全オープンな大学だってあっていいはずです。しかし、何故か教科というものに執着し、相対的に座学のできる人しか入学できません。
何度も言うように、人には向き不向きがあります。最近はAOなども増えてきて座学ができない人にもチャンスが多くなりましたが、まだまだと言わざるを得ません。
また、社会的に強制されて入った大学で意欲的に勉強できるかどうか……無論、できるわけがありません。実際問題、日本では大学生の勉強意欲低下ぎ問題になっています。
もちろん、中にはただ怠けているだけの救いようのない人もいるでしょうが、日本の教育制度や大学の授業の行い方にも責任の一端があることはまず間違いありません。
ディスカッション中心の授業であれば授業中に寝ることはないでしょうし、興味のない事柄でも自分の意見を出さなければならないのであれば自主的に調べざるを得ないでしょう。そういった工夫が日本では特に少ないような印象を受けます。
強制されて進学することのデメリットはもう一つ大きな問題があります。経済的問題です。
先日、僕の中学の頃の同級生がツイッターにて本音を零していました。
「毎日一日中働いてるのに大学のお金足りそうにない。生きてる意味を見失いそう」
実際にはもっと長文で、たくさん呟いていました。
こんなことってあっていいものでしょうか!僕はこれを見た時に、生まれて初めてと言っていい程の衝撃を受け、それは恨みにも等しい感情になりました。
彼女は決して努力不足ではありません。他人の何倍も、何十倍も努力しています。それなのに高等教育を受けることができないのです!
彼女の場合は勉強の意志があるにも関わらず経済的な理由で苦しんでいますが、大学進学を強制される今、意志がなくても経済的な理由で苦しむ若者も増えていることでしょう。
僕はまず、大学までの教育費完全無償化を求めます。もちろん、教育費をキャッシュで払えるくらい所得のある家庭はそのまま払わせればいいのです。「平等に」無償化するのではなく、「公平に」教育を受けられるようにすればいいのです。
もし税金が足りないなら、累進課税をもっときつくするなり、それでも足りなければ北欧のように消費税を釣り上げてもいい。それほど教育というのは大事なものであるはずです。
その上で、大学はもっと学生に選択肢を提示し、自主性を尊重するべきです。あるいは、意欲を引き出す方法を模索するべきです。
以上が大学についての僕の意見になります。
まとめると
・とにかく授業料無償化。これは急務
・入試や授業の多様化
・生徒の自主性の育成と尊重
こんなものですかね。
さてさて、幼稚園から大学までざっと書きましたが、これを読んであなたはどう思ったでしょうか。もちろん色々反論もあると思います。
ただし、日本の教育が海外に出遅れているのは自明の理であります。今の制度に保守的になっているだけでは事態は好転しません。
是非とも日本が子供達の「個性」「自主性」を育める環境になることを切に願っています。
……ここからは質問や指摘のあったとこらについてお答えするという形をとらせて頂きますので、ご意見ご感想はどしどしお寄せください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます