「突然ですがテイムスキルで世界最強目指します」

小浜さんぽ

プロローグ


 「はぁ、今回の新作ゲームも面白くない」


 テイムできるモンスターが二十種だけだし

 ストーリーはダメダメ、ゲーム性も悪いしどうなってんだよ

 なにが「MMORPG界のダークホース!!」だよ


「テンション下がるわ」


 とりあえず腹減ったしコンビニ行くか

 ガチャッ


「外の風が気持ちいい」


 てかなんだよあのゲーム、そりゃ大体の職業は勇者、魔導師、賢者、確かに王道だよ? 伝説の剣で戦ったり、魔法撃ったり、回復させたり

 でもさ、テイムスキル持ってるキャラ作ろうよ、どんなモンスターも条件満たせばテイムできるみたいな

 そんな職業、サモナーみたいな


 てかもう明るいし、何時だ?

 信号待ちのあいだに、時間を見ようとスマホをひらこうとしたとき

 前を向くとトラックが突っ込んできていた


「は?」


 ガシャン!!とトラックが俺にぶつかりそのまま近くの店に

 突っ込んだ、そのまま俺の身体全体の感覚は失われ、目の前がスッと暗くなった


 

「おーい、起きたまえ」


 誰かの声が聞こえる

 誰だ?聞いたことのない声だな

 

「んー、誰だ?」

 そう言って目を見開くと一人の老人がいた

 

「わしか? わしは神じゃ、信じられんかも知れんがお主死んだぞ?」

「そうなんですか」

 まあトラックにぶつかったしそりゃ、当然ていえば当然だな

「意外に冷静だのぉ」

「まあ、しょうがないです」

「そうなんか?」


「でのぉ、お主転生してみんか?」

転生だと!?そんなのやるに決まってる!

「転生ですか!? はいします!」

「おぉそうか、転生者にはマイスキルが与えられるのじゃがどうする?」


 マイスキルか、そんなの一つしかないよ!

「テイムスキルでお願いします!」

「テイムスキルか、転生先の世界にはあるぞ?」

「そのスキルの能力は?」

「えーっとのぉ、決まったモンスターの条件を満たせばテイムできる能力じゃ」

「なら、どんなモンスターでも条件を満たせばテイムできる能力にしてください」

「なるほど、ではそれに加え神眼を与えよう」


 神眼?なんだそれ


「神眼とは?」

「神眼はな、モンスターや人のスキル、ステータスを見ることができるものじゃ、テイム条件も見ることができるぞ」

「おぉ、それはありがたい」

「では、全ての準備が整った、好きなタイミングで扉をでたまえ」


 転生か、転生先の生活が楽しいものでありますように!

 俺は、勢いよく扉をでた


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る