悲しみ、怒り、愛情、衝動、追憶。主人公の心の揺れが読ませる

海辺の病院での今、かつての災害と戦いの日を振り返える主人公の思うことの幅が広い。ある方面に特化して突っ走らず、スピードを制御しながらじわじわ積み上げていっているので、読んでいて引き込まれます。