それでもやっぱり遠いくらいが

1

「アイス! 買ってきた!」

「え? こんな糞寒いのに?」

「ふうん、要らんのだな?」

「い、要らないとは言ってないだろ」

「ふふん、なら宜しい」

「で? 何味?」

「チーズと苺!」

「おま、両方お前が好きな奴だろ」

「だって私が買ってきた奴だもん」

「……」ムッ

「どやぁ」

「その渾身のドヤ顔が余計にムカつくな、両方食ってやる」

「そんな! 殺生な! 選ばせてあげるから!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る