館への途上

どこまで行きなさる

あのお山に登るなら

この蝋燭をお持ちな

カバネの脂で燃えて

あんたたちを守るよ


ひぃ、ふぅ、みぃ……


山の峠には昔はね

たくさんたくさん

打ち捨てられてた

なにって、穢れさ

それを使ってこの

蝋燭を作るのさね


よぅ、いつ、むぅ……六人だね


あの山の頂きのお館に泊まる?

雲上館に行きなさる


おやおやおや、そいつはそいつは、


ひぃ、

ふぅ、

みぃ、

よぅ、

いつ、

むぅ、


首蝋燭が六本増えるね


道を尋ねた少女が

無邪気に微笑んだ

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