あなや…
声をあぐるあれなるはなんぞや
あれなるは喚子鳥の声よ
そら、物語らふてをる
鳴いてをるのか
それとも
哭いてをるのか
はてさて
我はあなたが心を忖度できぬゆえ
そなたの思ひが
あなたに写され、揺蕩ふのであろ
あなや…
喚んでをるよ、そなたを
あなや…
鳴いてをるのか
あなや…
哭いてをるのか
あなや…
我も応へむ
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