創作詩集:文語三昧

朱鳥 蒼樹

さて、筆をとらむ


まずは黒き流れを白の面に

そこに、わづかばかりの心を乗せ


しゆるしゆる

しゆるしゆる


嗚呼、謡ひ出す誰そ彼に耳を澄ませ

彼は誰は静かに静かに吟ず


我はただ只管にしたたむのみ

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