静かな密室
地下室の扉は堅牢で、隙間は全く無かった。
刑事と探偵が鍵を壊して中に入ると、男が布団の中で死んでいた。その横に、一本しかない地下室の鍵が落ちていた。
出入り口は一つだけ。地下室なので窓は無い。換気扇は小さく、人の出入りは不可能だ。
狭く静かな密室で、探偵は息苦しさを感じた。その横で、刑事が男の死体を調べた。
「窒息死だな」
刑事の言葉に、探偵は頷いた。
「だろうな。換気扇が止まっている。どうりで静かなわけだ」
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