普通じゃないって言わないって
涼愛♡
Prologue
「あの…聴こえません」
やっとの思いで口を開くと、
案の定、こちらに集まる周囲の視線。
私の手元には、押せもしないボタン。
なんだか急に、不安になった。
異質だろうか。
そう見られているのだろうか。
そう思うと、
無性に悔しくなった。
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