第135話 娘達とキャンプ? (21)

 だから今回のアウトドアな、探検旅行に関しては、我が家の末姫さまは。


「父上~。すいませんが~。メルはこの度のサバイバルな旅に関しては、姉上達共々、父上の側で同行することはできません~」


 と、旅行をキャンセル……。


 まあ、こんな言葉を父親の儂に告げて謝罪をしてきたのだ。


 だから儂も、末娘のメルに笑みを浮かべながら。


「あああ~。メル~。別に構わんよ~。気にせんでもええ~。お前は母さん達と日本で美味しい物でも沢山食べてくるといい~」


 と、言葉を返したのだ。


 すると我が家の末姫さまは、「はい! 父上~! ありがとうございます~」と、父親の儂へと笑みを浮かべながら告げてきたのだ。


 でッ、告げ終えるとまた、自身の口を開いて──。


「昨日~? 父上も~。幼少の頃に、ガ○プラに凝り。御婆様に頼んで購入──沢山のガ○プラ製作をしたと言っていましたよね~?」


 と、訊ねてきた。


 だから儂は、「あああ~。そうじゃが~。儂も昔は、沢山のガ○プラを製作したけれど? それが、どうかしたのか~? メル~?」と訊ね返したのだ。


 それも儂自身も、少々困惑をしながらメルへと言葉を返した。


 だって昨日のショッピングモールでの買い物の時には、儂の話しを『うん、うん』と、頷きながら聞いているのみで。さくらやレイ、カインのように、父親の儂へとひたすら話してくる子ではなかったので。メルの儂への問いかけに対しては少々困惑をしたのだ。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る