見えない

 どんなに考えても

 色んな可能性を追いかけても

 本当にやりたいことは

 見つからなかった

 妥協して

 百歩譲って

 まあいいか

 と言う癖をつけて

 気楽にゆこうと

 笑っても

 楽しくなかった

 何かを求めて

 走り続ける人に憧れ

 何もない自分が

 嫌になり

 何もかもが

 嫌になり

 それでも

 続いてゆく

 季節は巡り

 春がまた掻き回してゆく

 出会いに戸惑うのは

 別れがつらいから

 別れを惜しまないのは

 出会いが無数に転がっているから

 言い訳して

 傷つくことを恐れて

 本当が見えるはずもない

 わかっているのに

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