第79話 79
あなた、盛り上がってる?
私は盛り上がってる・・・はず。ヨモヨモも残すところ後2話。もう一撃で勝負を終わらせて、ヨモヨモ優勝! ひょん教を殴れ! のはずが、チズコの無効スキルで傲慢さんが復活してしまった!? おーい! この展開で本当に終われるのか!? 無理な終わり方するんじゃないだろうな!?
ワードズ・オブ・アウェーケニング。私は薄皮ヨモギ。私は高校を支配する。
NJK(何か取り柄のある女子高生。)
「解決(ソルーション)!!!」
ちなみに、もう次回作を5話くらい書いている。時代劇ものだ。ヨモヨモが早く書きすぎて新作ランキング対象外になってしまい、悲しいことになっている。ので30日に新作を投稿すると対象になる。ヨモヨモ29日まで、がんばれ! 負けるな! ファイトー! 悩め! 悩め! 悩め~!!!
「失格を無効にして復活させるなんて、私には朝飯前よ。」
チズコが再び使用した驚異の無効スキル。私の目の前に失格したはずの情緒不安定の傲慢さんが姿を現した。また傲慢さんの精神不安定な殺戮タイムが始まるのかと思ったが、傲慢さんの様子がおかしい。ピクリとも動かない。
「・・・!? どうして動かないの? どうして黙っているの?」
「それはね。私が無効スキルで呼び出したから、この子は私の命令には絶対服従。ただの言いなりの私の家畜だわ。」
「家畜!?」
「そう、自分の意志を持たない私の言うことは何でも聞くペットよ。汚いおじさんの相手をしてお金を稼いでもらう前に、その高い戦闘力で薄皮さんを倒してもらおうかしら? そうすれば私は自分の手を汚さずに優勝だわ。」
「き、汚い!?」
「安心して、薄皮さん。あなたみたいなメガネのカワイイ女子高生はマニアのおじさんの間では高く売れるわよ。早く絶望しなさい。」
敵だ。こいつ女子高生なのに、女子高生を食い物にしている。許せない! 絶対に許せない! チズコをぶん殴りたいけど・・・問題は、傲慢さんよ。あの人を何とかしないとチズコに近づけない!?
「さあ、薄皮さんを倒しなさい! 夢も希望も奪い取り無気力状態になったら、私の無効スキルでJK奴隷にしてあげるわ! いっぱいお金を稼いでね! 薄皮さん!」
「殺す! 薄皮さん! 二刀流スキル!」
「キャアアア!?」
どうすればいい!? 傲慢さんが私に襲い掛かってきた。しかも光る剣の二刀流で。私は傲慢さんには特に恨みはない。今だって、傲慢さんはチズコに操られているだけ・・・。私はどうすればいいの!?
「やめて! あなたはチズコに操られているだけよ! どうか目を覚まして!」
「死ね! 薄皮さん! 光剣リモートコントロール(遠隔操作)!」
「キャアアア!?」
こ、殺される!? 誰だ!? こんな危ない傲慢さんを復活させた奴わ!? 無理、無理、無理!? やっぱり傲慢さんに私が勝つなんて無理よ!? 悩むことしかできない私が凶暴な傲慢さん勝だなんて無理よ!?
「え?」
ふと見た傲慢さんの瞳から涙が流れていた。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。