『源氏物語』に行こう

Day2 第二部をざっくりおさらい

　皆さま、おはようございます。今日は春を思わせるいいお天気ですね。さて、お約束のざっくりおさらい回です。ホントにざっくりですが、半年ぶりのツアーを思い出していただけるでしょうか。呆れましたね。怒りましたね。ハリセンの音が鳴り響きましたね。あの喜怒哀楽をもう一度。

　それっ！　『源氏物語』に行くよっ！！

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　☆絢爛豪華、波乱怒涛。主役の中の主役！

　我らが源ちゃん。光源氏。出世を極めて准太上天皇（天皇の次にエライ人）まで上りつめました。東京ドームよりも大きい大豪邸六条院を造営して栄耀栄華を謳歌しました。けれどもおとぎ話のように「幸せに暮らしましたとさ」で終わらないのが『源氏物語』

　愛を求め、愛に溺れ、愛に裏切られ、愛を失う波乱怒涛の晩年を過ごした源ちゃんでした。皆さまからの気持ちいいほどのハリセンつっこみと、ラストは慈愛に満ち満ちたまなざしを受けた愛すべき源ちゃんでした。

　☆当時の理想の女性像？　源ちゃん最愛の奥さま。

　源ちゃんが少女の頃から育てた紫の上。優しく賢く美しく、非の打ちどころのない理想の女性として描かれています。「恋愛体質」の惚れっぽいダンナに傷つけられ、絶望もしましたが最期まで添い遂げました。

　ダンナの源ちゃんだけでなく人を想い人を愛した彼女は養女の明石中宮はじめ周囲の人すべてから慕われ敬われました。夕霧くんの憧れの人でもありましたね。彼は誰かさんと違って行動には出ず気持ちの上だけで紫ちゃんを慕いつづけました。

　☆源ちゃんのオンナ版？！　

　第一部では春宮妃でありながら、東宮（オット）の弟の源ちゃんとのアバンチュールな恋を楽しみ、そしてその関係がバレたことで源ちゃんを謹慎させた張本人、朧月夜サン。

　第二部ではそのオット（朱雀院）が出家して独り身に戻り、源ちゃんとあっさり復縁。しばらくセフレ状態を続けてその後出家。女子だけれど自分で恋しい人を見つけ、自分に惚れさせ、バッシングを受けながらも後宮では帝の寵妃でありつづけ、その後も恋を満喫してから自分のタイミングで出家。「自分らしい生き方」を貫いた女性ではあります。それはそれは紫ちゃんを苦しめましたけれどね。

　☆第二部のある意味主役

　朱雀帝の娘で彼女が源ちゃんにお嫁入りしてきたことで数々のドラマが巻き起こりました。自分自身の主張がなく、おっとりゆったり過ごしていたいだけだった女三宮ちゃん。それなのに絢爛豪華な源ちゃんの六条院に嫁がされ、礼儀作法、和歌、琴など源ちゃん塾でしごかれたかと思えば、夕霧くんの友達の柏木くんからの執拗なストーカー行為を受ける羽目に。とうとう襲われてしまい罪の子薫を出産したあと出家してしまいました。

　☆第三部への橋渡し役？　　

　今までは源ちゃんの息子夕霧くんの友人で夕霧くんのヨメの雲居の雁ちゃんのお兄ちゃんというポジションであまり目立たないサブキャラだったのに、第二部で準主役に躍り出たかと思えば物語の流れを激流に変えてしまった柏木君。天下の光源氏の正室という立場の女三宮ちゃんに数年に及んで横恋慕したあげくの強行突破。密通が源ちゃんにバレていびられ、女三宮ちゃんの出家に絶望して死んでいきました。「身を焦がすような恋」はよく聞くけれどこちらは「身を滅ぼした恋」でしたね。

　☆株価大暴落？！　ブルータスお前もか（泣！）

　第一部のフィナーレを飾った「幼なじみハツコイ婚」の主役の夕霧くん。あれから１０年。雲居の雁ちゃんとのあいだに８人（！）もの子供に恵まれて幸せに暮らしていると思っていたら、親友柏木君が「俺のヨメさんヨロシク」なんて言い残していったからさあタイヘン。最初は友人として未亡人の女二宮さんをフォローしてあげていたのがいつのまにやら恋してしまい、女二宮さんは拒否っているのに再婚してしまいました。これに怒った雲居の雁ちゃんは実家に家出。初恋の幼なじみひとすじで純愛キャラだった夕霧くんの再婚騒動に「夕霧株」ストップ安！　でしたね。……、夕くんのバカ。

　☆第二部「幾重にも広がる恋の水紋」一滴の雫フローチャート

　　一滴の雫　朱雀院さまの出家

　　最初の水紋　女三宮ちゃんの源ちゃんのところに降嫁

　　第二の水紋　源ちゃん、元カノ朧月夜さんと復縁

　　第三の水紋　紫の上ちゃんの絶望＆出家願望

　　第四の水紋　柏木くんの横恋慕

　　第五の水紋　紫の上ちゃん病に倒れる

　　第六の水紋　柏木くんと女三宮ちゃんの密通＆妊娠

　　第七の水紋　源ちゃん怒って柏木くんをいびって病気

　　第八の水紋　薫くん誕生＆女三宮ちゃん出家

　　第九の水紋　柏木くん死去

　　第十の水紋　夕霧くん、柏木くんの未亡人に恋

　　第十一の水紋　夕霧くん、女二宮さんと再婚

　　第十二の水紋　雲居の雁ちゃん、夕霧の再婚に抗議の家出

　　第十三の水紋　紫の上ちゃん、天国へ

　　第十四の水紋　後悔しまくりの源ちゃん

　　第十五の水紋　衝撃の表現方法、源ちゃんよ永遠なれ

　以上が第２弾ツアーでご紹介した『源氏物語』第三十四帖【若菜上】から第四十一帖【幻】と【雲隠れ】までのざっくりおさらいでした。

　なお、平安トリビアの回はこちらです。よかったらごらんくださいね。

　→第２弾ツアーDay7　 🎶イッタイイツネルンダロ

　　第２弾ツアーDay19　🎶平安メンズコレクション

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　第２弾ツアーのダイジェストはこんなカンジです。思い出していただけましたか？　それにしても怒涛の展開でしたね。源ちゃんに柏木くんに夕霧くん、男性陣へのバッシングの嵐が吹き荒れましたね。そして紫ちゃん初め女三宮ちゃん、女二宮さんたち女性陣への同情は涙を誘いましたね。

　さ、明日からタイムトラベルに出かけましょうね。源ちゃん亡きあと新しい主役が登場します。

　いよいよ本格トリップです。第二部とは違って最初はまったりと今までの登場人物の近況報告などから始まります。いわゆる「宇治十帖」に入ったあたり（第四十五帖【橋姫】）からまた物語の流れが変わってきます。

　明日も『源氏物語』に行こっ♬

　水分や塩分補給食品などお忘れなく。

　あとハリセンも、です(^_−)−☆

『第３弾源氏物語ツアー（源ちゃんツアーファイナル！）』Day2にご参加いただきありがとうございます。　

　✨明日の予定

　Day3　🔖最新源氏トピックス☆

　集合時間：随時催行♬

　集合場所：カクヨム王国タイムトラベル搭乗口