青い春
「あそこの鳥カップルかな?」
根原は急に窓の外を指差し、そんな事を言い出した。
指差す方を見ると窓から見える木に2羽の燕が止まっているのが見えた。
「そうなんじゃね?」
俺は特に考えることなく、そう答えた。
すると
「鳥にも春が訪れていると言うのに・・・なぜ!俺にはまだ来ないのか!?なぁ?野沢どう思う?」
俺は、 そんなの知らねーよ。 と言いたいのを堪え「根原に魅力がないからじゃねーの?」と答えた。
答えた後、ふと口にした言葉の方が酷いんじゃないか、とかなり落ち込んでいる根原を見て思った。
根原を元気づける方法を考えながらもう一度窓の外に目をやる。
そこにはもう、さっきいた燕達はいなくなっており、木の枝が風に揺れているだけだった。
さて、この後どうするかな・・・
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