雪降る日に

その日は朝から雪が降っていた

まだ、降ってるのか・・・積もりそうだな。積もったら伊東が雪遊びしよう!とか言ってきそうだ。

そんなことを考えながら歩いているとどこからか伊東の声が聴こえてきた

「よっ!はっ!せい!」

・・・何やってんだ!?

「あ!梅田だ!」

「何やってんだよ、お前」

「え?今?」

「今。」

今以外ないだろ

「雪避けてた!」

「はぁ?」

雪を避けてた?完全に変な動きで反復横跳びしてる怪しい人だったぞ

「見てろよ!よっ!はっ!せい!やっ!とりゃ!ほっ!な、よけれてるだろ!」

いや、よけれてねーよ。

「よっ!ほい!はっ!」

まだ、やるのか・・・相変わらず何でも楽しそうにやるな

「梅田!見てるか?よけれてるだろ!」

「あぁ、よけれてるぞ」

俺には純粋に楽しんでいる伊東の夢を壊すことは出来なかった。

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