貴婦人

私は もう何年も生きています


たくさんのものを知っています


私の夫は偉い貴族です


そして私は 高貴な貴婦人


毎日領土を見回りに行く夫を見送ると


私も散歩に行くのです


たくさんの殿方が私にプレゼントをくれますが


私は 夫を愛しています


それに 私は偉い貴婦人です


一人の方にしか寄り添いません


私はまだ何年も生きます


もっとたくさんのことを知って


もっと偉い貴婦人になります


さぁ 今朝も散歩に行きましょう



「貴婦人  野良猫婦人」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る