光の彼方へ


光のかなたへ。




魔法仕掛けの言葉で三小節の笑顔は目を覚ます。

水底に沈んだ素顔。

マリンスノーに消えた記憶。

手を伸ばせば硝子の空で

つかんだ雲は虹色の種。

それだけで行けるね?


そして光のかなたへ。




四次元ディスプレイの迷宮で

Not Foundの看板を殴り倒して

プログラムエラーの口笛で

全てたった一歩のStep By Step

歪んだ世界で、歪んだ人々。

濁った海で、淀んだ空で。

忘却の大地で、なくした砂漠で。

見つけた羽根。それがコタエ。それはキミ。


そして青のかなたへ。




超高速回転で回る球形劇場。

流れ星に導かれて

流れるがままに、たゆたうがままに、ただようがままに、

今ココで君ト居るコトそれが全テ。

魔法の言葉で花開く虹色の種。

そして産まれる、小さな奇跡のメロディー。

息を吸って吐くような、そんな瞬間を抱きしめて

まっすぐ前へ。それだけで。

手と手で伝わる温もりで。

さわれば風の優しさが。

進めば確かな未来の先で

確かに芽生える虹色の種。

ただ一粒、その手の平に。

目覚めは一文節の魔法仕掛けの歯車で





今すぐ行こう、光のかなたへ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る