まだ来ない彼を待ちながら

着実に日は昇り、夕方を迎え、満天となるのに

繰り返し繰り返し

刻まれた日々を送っているはずなのに

春は来ない

春は来ずに泣き暮らす

泣いて泣いて地面を濡らす

一瞬

瞬き一つ

その出会いさえ出来ないと言われているようで

泣く

濡らす

溜息が

降り注ぐ

季節からの愚痴や悪口を聞きながら

その醜さ恨みを忘れてしまうくらい

彼と出会える一年の区切りは歓喜する

私は芽吹きを抱きしめながら眠るのだ

早く彼が来てほしい、ふゆを眠らせてほしい

春よ、春よ

愛しいあなた

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