第754話 僕がなぜ移動支援を選んだのか

 おかえりなさい♡


 今度の水曜日、バレンタインの日から移動支援が始まります。


 ここで僕がなぜ移動支援を受ける事にしたのか綴ってみたいと思います。まずは映画鑑賞ですが、わざわざお金をかけてなぜヘルパーさんを使い行くのでしょう?


 それは僕一人では映画鑑賞すら行く気力が無いからです。アパートに独りでいると、死んでいなくなりたくなります。ヘルパーさんの力を借りて、外に出るきっかけが欲しいのです。


 以前、カクヨムのKさんに一緒に外で会ってお茶でも飲みながらお話しがしたいとコメントで書いて、運営から警告を受けました。これはもう藁にもすがる気持ちでお誘いしたのでした。僕がKさんと会う事ができたら、移動支援を使う事は無かったと思います。


 アパートに独りでポツンといると、なぜ生きているのかわからなくなります。


 移動支援を使うのも結構手間がかかります。観たい映画を決めて、どこで観るのか決めて、上映時間を確認して、日にちを決めて、待ち合わせ場所と時間を決めて、事業所と打ち合わせをして、そして当日になるのを待ちます。


 独りで映画を観に行った方が、どれだけ気楽かと思います。


 しかし僕には人の手が必要なのです。それを実感したのは、市立図書館に行く計画を実行できなかった事が発端です。市立図書館に行けばお金もかかりませんし、僕にとってもってこいの計画でした。実際に市立図書館に何度か足を運びました。僕の甘えもあるのか、面白く無くてすぐに挫折しました。


 姉がたくさん仕事を休んだ時は、毎日のように川崎駅まで出て食費に多くお金を使いました。同じお金を使うのなら、移動支援に使えば良いと思いました。


 移動支援は映画鑑賞以外、ショッピングやお茶などの談笑にも使う事ができます。食事もできますが、ヘルパーさんの負担が大きいので、使うのをやめます。


 僕が移動支援を使うのを決めたのは、生きていたいからだと思います。人との接触が極めて少ない僕の自衛本能だと思っています。人間なんていつの日にか死ぬのだとわかっていますが、今生きている事がつらいのです。


 移動支援計画書にも書かれていますが、僕が望んでいるのは、生活のリズムを整え、家の中で過ごすのではなく、外に出て映画や買い物、お茶などを楽しみたいからです。ヘルパーさんとの相性が悪ければ、この支援は終わると思います。


 これも僕の生きるためのリハビリなのだと思いながら、喜んで支援を受けたいと考えています。


 今日も最後までありがとうございました。

 お話しはここまでです。


 どうか次もあなたに逢えますように……


 いってらっしゃい♡

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