第681話 退会ラッシュ



 おかえりなさい♡


 今週は雨の日が多くて、心もどんよりとしてしまいます。


 そんな中、姉が雨の中を自転車で仕事に行っています。お金が無いと言ってお尻に火がついたようです。お弁当も持ち帰って来てくれるので、僕としてはとても助かります。


 あれだけ雨の日は仕事に行かないと言っていましたので僕も驚いています。応援したいと思います。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。


****


【退会ラッシュ】


 また1人僕の交流があった作者さんが、カクヨムを退会しました。今月だけでこれで3人目です。この人をAさんと呼びましょう。


 Aさんはまだ20歳の男性です。自殺願望が強く、作品も自殺願望関係の物を書いていました。3作品を公開していて、僕は3作品とも読みました。僕も自殺願望があるので、とても共感する事が多かったです。


 あまり読まれていなくてお☆様も0個なので、僕は3作品ともお☆様を3個入れました。2作品完結して残りの1作品は6話まで書かれていました。


 これは去年の12月までさかのぼります。


 出会ったきっかけは、Aさんが僕の作品に♡の応援をしてくれたのが始まりです。早速Aさんのページに行きました。近況ノートにいろいろ書いていて写真も載せていました。


 その中で驚いたのが、薬の瓶を持って「ブロン1瓶飲んじゃった」とコメントを書いてある物でした。手首から肘までリスカの跡が痛々しく写っていました。Aさんは完全に薬物中毒であり、リスカ癖のある人でした。


 作品も更新ペースが遅く、マイペースで小説を書くのを楽しんでいるようでした。今年4月になり、いきなり1カ月休むと言い出しました。Aさんは精神科にも通院していました。僕は無理に更新をしなくても良いと、Aさんにコメントしました。


 この時点で小説は61話まで進んでいました。


 そして1カ月後の5月に、来週から週3で更新しますと近況ノートで告知していました。その近況ノートにAさんが書き込んでいるSNSのリンク先が載せてありました。僕はそれを見てドン引きしてしまいました。


 書かれていたのは「ブロン大好き」「ブロン40飲んだ」「ブロン1瓶84錠飲んでも死ねないんだ。ハハっ」「リスカしてブロン35飲んだ」「ブロン40飲んだ。眠くない、今日はオールだな」「わたし的にはОDをしても良いと思うし、リスカをしても良いと思う」などです。


 この記事を読んで僕はAさんにОDとリスカを止めるように忠告する事にしました。翌週Aさんは告知通り1話更新しました。僕はそれを読まないで見守る事にしました。


 Aさんは焦ったようでした。なぜなら30話以降、この小説を読んで♡の応援をしたのが僕しかいないからです。PVも2か3しかありません。これも僕が読み直した結果です。最新話のPVはずっと0でした。


 3日後くらいでしょうか。新しい近況ノートが書かれていました。「すみません。やっぱり不定期にします。」とコメントがなされていました。このタイミングで僕はAさんの近況ノートにコメントしました。


 僕はAさんが薬物中毒でリスカ癖がある事を指摘しました。Aさんのやっている事はとても危険だと言う事も書きました。そしてこのままでは、僕はAさんを応援できない事を書きました。


 最後に僕はAさんを応援しているので、一緒に頑張りましょうと書いて終わりました。僕はこのコメントが削除されて、ブロックされても良いと言う覚悟でいました。


 しかし4日経っても動きがありませんでした。SNSだけは動きがあって、相変わらず「ブロン40飲んだ」とか書かれていました。


 その人は突然現れました。近況ノートの僕の書いたコメントの次に知らない人のコメントが書かれていました。内容はよく覚えていませんが、僕よりもキツイ言い方をしていました。


 それが今週の月曜日の午前中の事です。Aさんはどう出るのか、注目しました。

 13時からいつものように家事支援が行われました。


 僕はパソコンでカクヨムを読んでいました。


 閲覧履歴を見ると違和感がありました。Aさんの作品が消えていました。そこでAさんが退会した事がわかりました。物凄いショックでした。


 薬物やリスカに依存しているまだ20歳の青年に、それを止めさせようとした僕が傲慢だったと反省しています。


 今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 お話しはここまでです。


 どうか次もあなたに逢えますように……


 いってらっしゃい♡

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