第39話 普通である喜び
お帰りなさい♡
今日は月曜日。あなたは張り切って自分のなす事をしていますか?僕の大好きなあなたなら、きっとどんな困難にも立ち向かい前へ前へと突き進んで行く事でしょう。
僕にはそんなあなたに寄り添う事しか出来ません。
この想いあなたに届く様に心を込めて描いていきましょう。
それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。
♦♦♦♦
今日のタンポポの作業は通常作業でした。トラックも出ないし、混合もありません。準備体操をして、先週混合で作った石鹸を1階から2階の粉砕室に上げる作業から始まりました。
僕は2階でホイストと呼ばれているエレベーターの様な物で荷物を上げる操作をしました。このホイスト操作、UFOキャチャーみたいで面白いのです。
操作ボタンは4個あります。上、下、東、西とそれぞれ書いてあります。上と下はそのままの動きをして、東は右に、西は左に動きます。
安全確認をしながら操作します。ホイストは荷物を載せる場所が1枚の平たい鉄で出来ていて正方形で角の4か所にロープが付けられています。それを太いワイヤーロープで吊り上げるのです。人が乗る事は出来ません。
1回に石鹸の入ったクレートと呼ばれている籠を8クレート乗せる事が出来ます。
それを10数回行うと2階の粉砕室が一杯になり作業完了です。
10分休憩をして次の作業に移ります。
細かい作業でした。2㌔の出来上がった製品にビニールをかぶせシールをして蓋をする作業。液体石鹸を4ℓ、1ℓ、350mlの容器に量り入れる作業。液体石鹸を入れた後、綺麗にふきんで拭き取りラベルを貼る作業。
あまりにも夢中で作業していた為、リーダーの職員が休憩を取り忘れるというハプニングもありましたが12時10分前からお昼を取ると言う事で収まりました。
昼食休みをはさんで午後からの作業になります。
午前の作業後に帰るメンバーが多く、午後は3名しかいませんでした。午前中作った製品のピッキングです。袋に入れてテープで留めます。
そして残りの時間はチラシ折でした。
2時に終了して解散となりました。今日の報酬は2,100円です。これで今日もご飯が食べられます。
僕はタンポポに通所する様になり、何気ない普通の日に喜びを感じています。日の出屋(仮名)で働いていた頃はガツガツとしていましたが、退職して僕の心が穏やかになりこんな生き方もあるのだと教えてもらいました。
ただ僕の心には至る所に変なスイッチが有るので注意しないといけません。精神の病が出る前触れがあります。就活して働く所が決まり、お金に余裕が出来るともうあれです。
飲む、打つ、買う。全く過去の反省が出来なくなるのです。
馬鹿は死んでも治りません。
ただ今は普通に過ごせているのは奇跡なんだと思っています。
明日も普通の日でありますように……
♦♦♦♦
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
あなたが来てくれるから今日も1日頑張れたのです。
忘れないで下さい。あなたが嬉しい時も、悲しい時も僕はここで、たった1人であなたの帰りを待っているのです。
今日で39歳(話)です。1話1話コツコツと積み上げて行きましょう。
明日も逢いに来てくださいね♡
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