えきすとらのえとせとら
宇枝一夫
はじめに
某公共放送
日本国。某公共放送。
一部の方々は『国営放送』と認識されているかもしれないが、そんなことはありません。
”アレ”はあくまで『特殊”法人”』であり、中で働いていらっしゃる従業員様は、泣く子も黙る公務員様ではありません。
国家公務員、地方公務員試験に合格して、某公共放送へ配属になった方がいらしたら手を上げて下さい。
僕とハイタッチをしましょう。ウェ~イ!
……ハイ! 誰もいませんね。これが証拠です。
もっとも、私がキモイぼっちという理由も含んでいますが、気にしないで下さい。泣いちゃいますから。
ちなみに某国にはもう一つ、公共放送が存在しています。
はい、こちらの方が皆様おなじみの、一般的には
『放送大学』と呼ばれているものです。
こちらの方が国庫からの補助金、つまり税金の比率が半分以上ある為、こちらが国営放送とする説もございます。
ちなみに前者の公共放送は、番組中に流されるお知らせをご覧になればわかりますが、ちゃっかり国庫から金をくすねておきながら、あくまで
『みなさまの(ピー!)によって運営いたして云々』
といけしゃあしゃあとぬかしております。
今回のネタはあくまで前者の公共放送についてです。
ご覧になっている方の中には、いろいろと含むところがあるかもしれません。
どうか、最後までおつきあいの程、よろしくお願いいたします。
その前に私の肉体と魂が『協会』によって消去されても、生暖かい眼で看取ってやって下さい。
最初に申し上げておきます。
私はちゃんと『受(ピー)料』なるモノを支払っております。
こんな文を書いている私ですが、決して『協会』の手先ではありません。
我が駄文をご覧になっている方の”左手”や”右目”、“古傷”がうずく事は、まずありえません。
ましてや、股間がうずく内容でもございません。
”本部からの指令”や”異世界へ
もし、そのような症状が出ましたら、すぐに医師の診察をおすすめします。
もしくは貴方様の『中学二年生設定』を、このカクヨムに全てを晒け出すのもよろしいかと……。
今からお話しする内容は、受信料を支払っていることが大前提です。
”ピー!”するのも疲れました。受信料は一般名詞ですので普通に書きます。
含むところがある方々は、特に『受信料』という言葉に、花粉症以上のアレルギー反応をしてしまうかもしれません。
ティッシュのご用意をお願いします。
別の意味でティッシュを使う内容では、もろちんこざいません。
……一部不適切な文章が生じてしまったことを、深くお詫び申し上げます。
皆様と同じように、わたくしも親元から離れた瞬間、まだ引っ越しの片付けもままならぬ中、チャイムと同時にスーツ姿の男性が玄関の前に立っておりました。
アパートにケーブルテレビが引いてありますし、衛星放送のアンテナもありますからね~。
ホント、個人情報保護法ってザル法だよね~。
『チッ! うぜぇ!』
と率直な感想を心の中で怒鳴っておりましたが、私はニワトリのブロイラー種のような姿形、さらに体に宿している魂だの熱い血潮もチキンな為
「一年払いで、あとはそのまま更新でよろしくお願いいたします」
と玄関口でしずしずと三つ指突いて、クレジットカードを差し出しました。
その日は親元を離れた寂しさよりも、権力に屈してしまった自分に涙し、枕を濡らしました。
しか~し! ここで「ハイおしまい」となっては
と思ったのは、やっとこそさ、ほんの数年前。
「ヲイ! このブタの”ピー”野郎! 貴様それまで何をしていたんだ!」
「イエス! サー! 日々惰眠をむさぼり、サブ○ミナルのように映し出された『協会』の放送を、カップ麺を
そんなある時、衛星放送を拝見しておりましたところ、大晦日の歌合戦でおなじみのホールで
『三角関係とミサイルがサーカスするのが売りの番組の主題歌や挿入歌』
『第一話で出てきた主人公、ヒロイン、その他主要な登場人物(と思っていた方々)が全員お亡くなりになった番組の主題歌』
『曲を聴くたびに、体から魂を”あんいんすと~る”したい衝動に駆られる番組の主題歌』
『”とある”方々が”とある”ことをする番組の主題歌』
『ソウルをベーゼしてサフランする番組や映画の主題歌』
そして
『”ちゅ~るちゅ~るちゅる”しますが、”うまうま!(ローカルネタ)”しない、吸血鬼や雪女が出てくるハーレム番組の主題歌』
を唄う番組が、私を洗脳するかのように流されました。
しかもそれが三回も……。
カップ麺を飲みながら、コーラを咥えてトイレに引きこもっている場合じゃねぇ!
申し訳ございません。ほかの我が拙作をご覧になればおわかりでしょうが、一作品に一回は排泄物ネタを仕込まないと気が済まないのです。
しかしふと思った疑問。
どうやったら、俺もあのホールでサイリウムを振りながら
『ハイハイハイハイ! うぉぉぉぉ……ハイッ! うぉぉぉ……ハイッ!』
『ホゥワ!! ホゥワ!! ホゥワ!! ホゥワ!!』
と叫びながら、マイソウルブラザーと共に狂乱の
そこからさらに数年の月日が流れる。
前者の数年前プラス、後者の数年後イコール……そうあれは二年前、二〇一六年初頭。
私は何となく覗いた某公共放送のサイトの中で
『某公共放送ネットクラブ』
というモノに出会ってしまった。
月並みの、使い古された手法なのだが、そこから全てが始まってしまった……。
「なになに……『ネットクラブ』なるモノに登録すれば、公共放送が主催のいろいろなイベントの情報が配信されて、あまつさえ、番組の公開収録にギャラリーとして参加出来る?
……しかも入場料
『な、なんだって~!』
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