第6話 図書館で....
ここは、学院の中にある錬金術や魔法、歴史などあらゆる本が揃う場所。
1階から地下3階まで本棚で埋め尽くされており王都最大の図書館でもある。
マリアたちは、絵本を読み終えると関連した文献はないかと探し始めた。
しかし、数が多すぎて時間がかなりかかってしまったが、1冊の本を見つけた。
【賢者の石を創りし物語】
その本は表紙は高級な皮で出来ていて作りもしっかりしていた。
クロエは、軽く目を通しマリアの夢に関係ありそうなことを探した。するとあの絵本と似た記述を見つける。
(賢者の石を創りしもの、その製法が異端なるものでありかの国の王は石を使い、すべてを手にし人ならざるものへと昇華した。
我ここに賢者の石を砕き、悪魔を撃たん。)
「これくらいしか書いてないか。」
クロエは首を傾げながらページをめくる。
「でも賢者の石っておとぎ話じゃないのかな?」
「この本は、ほんとにあったかのように書いてあるよね。」
「待って。これじゃない?」
クロエは本のページを指で指して読み上げる。
「我、錬金術の深淵たる理の扉に触れしもの。扉は白き世に立ちし大いなる扉。扉超え神の力を受け、ここに戻らん。理の地。」
「白き世にって私が夢に見た光景と同じだよ。」
「なんだろうね。ほんとに。」
「じゃあ、扉と賢者の石は関係あるってことなのかな?」
「たぶん?」
「でも今わかるのはこれくらいしかないね。そうだ。錬金術の本とかたくさんあるしちょっと見てみようよ!」
マリアは頷き。
二人はその後、錬金術の書などを個々で読み。マリアは1冊の本を見つける。
【魔法錬金術】
本の表紙にはこう書かれていた。
マリアは取り憑かれたように読み始めた。
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